古典力学 · 第1回 · 動画7 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 3つの基本的な次元 | 長さ、質量、時間 | |
| 振り子の周期 | 質量にも振幅にもよらない | |
| プランク長 | ||
| 微細構造定数 | 無次元、 | |
| リュードベリエネルギー | (水素を束縛するエネルギー) |
すべての原動力になるルール:物理の式では、両辺の次元が必ず一致していなければなりません。
次元解析によって式の形は に決まり、質量はまったく入れなくなります。
💡 はほかのどの候補の量にも現れないので、打ち消す相手がいません。次元の整合性によって、質量は周期から完全に締め出されます。
、、 を次元解析にかけると、プランク長 が得られます。
💡 プランク長を決める実験はありません。純粋に定数だけから組み立てられた長さであり、そのようなスケールを名指しできる道具は次元解析しかありません。
無次元の が、 を通して水素の束縛エネルギーを決めます。
問1
長さが同じで、おもりの質量だけが違う(一方は軽く、もう一方は重い)2つの振り子があります。次元解析によると、2つの周期はどう比べられるでしょうか。
正しいか誤りか:重いおもりの振り子のほうが周期が長い。
✅ 正解です!質量にはその次元を打ち消す相手となる量がないので、式に入ることができません。2つの周期は等しくなります。
❌ 惜しい!周期 には質量がまったく含まれません。2つのおもりはまったく同じように振れます。
解答:
候補となる量は 、、、そして (無次元)です。次元 は質量にしか現れず、 打ち消してくれるほかの量がありません。式の次元が整合するためには、質量はまったく入れないのです。
周期は質量にまったくよらないので、2つの振り子は同じ周期で振れます。したがって、この主張は誤りです。
問2
の地球上に、長さ の振り子があります。 を使うと、周期はいくらでしょうか(小数第1位まで)。
✅ 正解です! s です。
❌ 惜しい! を計算してから、 をかけましょう。
解答:
長さ 1 m の振り子の周期はおよそ 2 秒という、よく知られた結果と一致します。(6.3 s を選んだ場合はルートを忘れて だけをとっています。 0.3 s は の係数を除いた です。)
問3
、、 からプランク長を作ります。 と書き、 結果の次元が になることを要求します。
質量の次元を合わせると、方程式が1つ得られます。それはどれでしょうか。
✅ 正解です! は 、 は を与えるので、 です。
❌ 惜しい!質量をもつのは と だけです。その指数の合計を 0 とおくと方程式が得られます。
解答:
質量の次元をもつのは と だけです。 は 、 は をもちます( は )。したがって の指数の合計は です。プランク長は純粋な なので、質量をまったく含みません。
時間と長さの方程式と組み合わせると 、 となり、 が得られます。
問4
微細構造定数 が、プランク長 よりも「普遍的な」自然の指紋だと考えられるのはなぜでしょうか。
✅ 正解です!α は無次元なので、どの単位系でも同じ値をとります。人間の選び方には左右されません。
❌ 惜しい!鍵は、α が次元をもたないことです。長さと違って、単位を変えても値は変わりません。
解答:
のような長さは、フィートやマイルで測れば別の数になります。 その値は人間が選んだ単位に左右されるのです。しかし は無次元です。単位はすべて打ち消し合うので、 SI単位でも、CGS単位でも、自然単位系でも、どんな異星の文明にとっても です。 人間が選んだものに何も左右されないからこそ、これは本物の、普遍的な自然の指紋なのです。
正解数:0 / 4