古典力学 · 第11回 · 動画5 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要な量 |
|---|---|---|
| 2つの方向のニュートンの法則(円錐) | 半頂角 、速さ | |
| 円錐内の軌道半径 | , | |
| 一周の周期 | , | |
| ターンテーブルですべり出す限界 | , |
ポイント:接触力はいつも2つの役目に分かれます。一方の成分が を打ち消し、もう一方が を与えます。鉛直方向の式を動径方向の式で割ると も も消えます。だから、半径もすべり出す速さも、物体の重さによらないのです。
壁が押す力1つで、重力を打ち消し、軌道を曲げなければなりません。ある半径を保つには、どんな速さが必要でしょうか?
では壁が平らになり、 となります。摩擦のない水平な面には内向きに押す力が残っていないので、どんな半径でも、動いている物体を円軌道にとどめることはできません。
硬貨の軌道を曲げるのは静止摩擦力だけで、それは を超えられません。どこまで速く回せるでしょうか?
円錐の垂直抗力には上限がありません。傾いたまま大きくなって、どんな速さにも見合います。ところが摩擦力の上限は で、ターンテーブルで最初に限界に達するのはこの上限です。
一方の方向は重力とつり合い、もう一方は を与えます。2つを割り算すると と が消えます。
1 — 動径方向(内向きを負)
2 — 鉛直方向(加速度なし)
3 — 鉛直方向の式を動径方向の式で割る
4 — 半径について解く
5 — 一定の速さで円周を一周
1 — 動径方向(内向きを負)
2 — 鉛直方向(加速度なし)
3 — 摩擦には上限がある
4 — すべり出す寸前
5 — 質量が消える
問1 · 円錐内の半径
条件:物体が、半頂角 の円錐の内側を、一定の速さ m/s で摩擦なしに滑っています。 m/s² とします。軌道半径 を求めてください。
動径方向(内向きを負)。垂直抗力の内向きの部分は です。
鉛直方向(物体は上がりも下がりもしません):
鉛直方向の式を動径方向の式で割ります。 も も消えます。
m/s、、 m/s² を代入します。
問2 · 質量は関係する?
条件:2つのパックが、摩擦のない同じ円錐の内側を、同じ速さ で回っています。パックAの質量はパックBの2倍です。2つの軌道半径と、それぞれが受ける垂直抗力を比べてください。
2つの運動方程式は次のとおりです。
半径:割り算すると も も消えます。
も も同じなら、質量にかかわらず半径は同じです。
垂直抗力:鉛直方向の式だけから、
パックAが受ける垂直抗力は2倍です。質量が消えるのはまさにこのためです。 を2倍にすると、必要な向心力も壁が押す力もともに2倍になり、幾何は変わりません。
問3 · 硬貨はいつ飛び出す?
条件:硬貨がターンテーブルの縁、軸から m のところに置かれています。静止摩擦係数は 、 m/s² とします。 と、そのときのターンテーブルの回転周期 を求めてください。
最大の角速度はいくらですか?
その角速度での回転周期はいくらですか?
ステップ1 — 動径方向:内向きの力は静止摩擦力だけなので、これが向心力を与えます。
ステップ2 — 鉛直方向:硬貨はテーブルに乗ったままなので で、摩擦力の上限は次のとおりです。
ステップ3 — すべり出す寸前では、必要な摩擦が最大値に等しくなります。質量は消えます。
ステップ4 — 周期:
問4 · 2枚の硬貨、1台のテーブル
条件:同じ2枚の硬貨が同じターンテーブルの上にあり、1枚は縁(半径 )、もう1枚は半径 のところにあります。テーブルをゆっくりと次第に速く回していきます。先にすべり出すのはどちらで、もう1枚はどの角速度ですべり出すかを答えてください。
半径 の硬貨について、二方向の法則から 、 が得られるので、すべり出すのは次のときです。
限界は のように小さくなるので、縁の硬貨が先にすべり出します。 にある内側の硬貨では、
同じことですが、共通の で必要な内向きの加速度は です。縁の硬貨は の硬貨の4倍の摩擦を必要としますが、どちらも同じ上限 で支えられています。
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