古典力学 · 第12回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 運動量 — 運動の量 | 質量と、決めた基準系での速度 | |
| 第二法則(微分形) | 質量が一定であること | |
| 第二法則(積分形) | のあいだの力の時間変化 | |
| 平均の力 | 力積と経過時間 |
ポイント: 効いてくるのは面積だけです。– グラフの下で同じ面積を囲む2つの力の時間変化は、同じ をもたらします。その面積の単位は 、つまり運動量の単位であって、決してニュートンではありません。
左の色のついた面積は、ただの面積ではありません。ブロックが得た運動量そのものです。
時間間隔全体にわたってはたらく1つの一定の力が、同じ力積をもたらします。その高さはいくらでなければならないでしょうか?
💡 力積で決まるのは平均の力だけです。同じ面積を10分の1の時間に押し込めば、力の最大値は10倍になります。クラッシャブルゾーンは、まさにこれを逆にするためにあります。
力がもたらす運動量は力の向きを向き、もともとあった運動量に、終点と始点をつないで足されます。
問1 · 力積から速さへ
条件: 摩擦のない面の上で静止している のブロックに、 の一定の力が のあいだはたらきます。ブロックの最後の速さを求めてください。
ステップ1 — 力積。 力は一定なので、– グラフの下の面積は長方形です。
ステップ2 — 力積は運動量の変化。 ブロックは静止状態から動き出すので、 です。
ステップ3 — 運動量から速度へ。
で確かめる: 、 ✓。力積を使う方法は、加速度に一度も触れずに同じ答えにたどり着きます。しかも、力が一定でないときにも使えます。
問2 · 向きが反転するときの符号
条件: の野球のボールが で飛んできて、同じ直線上を反対向きに で飛び去ります。ボールがバットに触れている時間は です。平均の力の大きさを求めてください。
ボールが飛んでくる速度の向きを とします。向きの反転がこの問題の要で、 は負になります。
積分形の第二法則により、この がそのままバットが加えた力積です。大きさは で、向きは 方向です。ここで平均の力を使います。
よくある間違い:
平均の力が表している交換関係に注目しましょう。 を 加えると、 をまる1秒加えたのとちょうど同じだけ運動量が変わります。
問3 · 増えてから減る力
条件: 方向に のあいだ押します。時間間隔の前半は 、後半は で、、 です。力の最大値と、加えられた力積を求めてください。
力の最大値はいくらですか?
力積はいくらですか?
ステップ1 — 最大値。 増えていく部分は中点で終わります。
ステップ2 — 2つの部分がつながっているか確かめる。 減っていく部分の式は、中点で となり連続です ✓。終点では です ✓。
ステップ3 — 力積は面積。 三角形は2つの直角三角形に分けられ、それぞれ底辺 、高さ です。
半分ずつが を受けもち、 です ✓。
ステップ4 — 物理として読む。 により、物体の運動量は、もとの値がいくらであっても、押す前より 方向に だけ大きくなっています。
問4 · 応用 — クラッシャブルゾーンが役立つわけ
条件: で走る の車を止めます。かたい障壁なら で止まり、クラッシャブルゾーンがあると同じ停止が に引き延ばされます。クラッシャブルゾーンがつぶれる場合の平均の力を求め、2つの力積を比べてください。
クラッシャブルゾーンがあるときの平均の力は?
力積は、かたい障壁で止まる場合と比べてどうですか?
ステップ1 — 力積。これは運動量だけで決まる。
この式には時間がまったく出てこないので、どちらの衝突でも力積は同じです。
ステップ2 — 平均の力。こちらは時間に依存する。
ステップ3 — 設計の意味を読む。 衝突を6倍に引き延ばすと、平均の力は6分の1になります。– グラフの下の面積は に決まっています。クラッシャブルゾーンは、その面積の形を、高くて細いスパイクから低くて広い台地へと作り変えるだけです。そして人をけがさせるのは、その高さ、つまり力なのです。
同じ考え方で、エアバッグや、ひざを曲げて着地すること、手を引きながらボールを受け止めることも説明できます。
正解数:0 / 4