古典力学 · 第12回 · 動画5 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 系に対する第二法則 | 境界:それを越える力だけが効く | |
| 積分形(力積の形) | 積:どちらか一方の因子が小さければ小さい | |
| 1つの向きについての一定 | の向きだけ | |
| 実際に解く式 | 衝突前後の運動量の図:直前と直後 |
ポイント: はベクトルの式なので、「運動量は一定か」は決して1つの問いではなく、向きごとに1つずつある問いです。そして、一定はゼロではありません。 が刻一刻と変わっている間も、 はゼロでない一定の値を保てます。
衝突も力も同じです。それでも、どの力が外力になるかは、何を境界で囲むかによって決まります。
4つの速度のうち3つは自由に選べます。残りの1つは、 が一定であることから決まります。
💡 が一定であることから得られる式はちょうど1本なので、決められる未知数もちょうど1つです。終わりの速度が2つとも未知の問題を解ききるには、弾性衝突、完全非弾性衝突、あるいは測定された終わりの速さといった、2つめの条件が必要です。
衝突の間ずっと外力がはたらいていても、それが与える力積は無視できることがあります。
問1 · 系の選び方
条件:水平で摩擦のないレールの上で、2台の台車が衝突します。系を台車1+台車2と定めます。力の分類とその帰結を正しく述べているのはどれですか?
すべての力を、それをおよぼすものが境界に対してどこにあるかで分類します。
水平なレールの上では台車に鉛直方向の加速度はないので、 であり
なので、系の運動量の2つの成分はどちらも一定です。その値がたまたまゼロでなくても変わりません。
問2 · 向きごとに1つの問い
条件: の投射体を、水平から 上向きに で投げ出します。空気抵抗は無視でき、系は投射体だけとします。飛行について正しく述べているのはどれですか?
系に対する第二法則を成分ごとに当てはめます。
ですから、一定になるのは 方向です。その値は、投げ出したときに一度だけ決まります。
一方、 は投げ出したときの から、最高点で を通り、落ちてくる途中の同じ高さで になります。まったく同じ問題の中で、一方の軸では一定、もう一方の軸では変化しているのです。
問3 · 計画を実行する
条件:摩擦のないレールの上で、台車1()が で、 で動く台車2()に向かって進みます。衝突のあと です。 を求めてください。 の正の向きは右向きで、記号はすべて成分を表します。
はいくらですか?
はいくらですか?
ステップ1: は一定か? レールは摩擦がなく水平で、接触力は内力なので、 であり です。
ステップ2:直前の状態。
ステップ3:直後の状態(同じ形)。
ステップ4:等しいとおいて解く。
振り返り:どの行でも単位は です。成分が正なので、台車2は最終的に の向きに動きます。これは、左から来た台車1に当てられたときに起こるはずの向きの反転です。確認:
問4 · 力積は無視できるか?
条件:同じ2台の台車(、)が、動摩擦のあるレール()の上で衝突し、接触は 続きます。 とします。接触の間に摩擦が奪う の割合を見積もってください。
ステップ1:外力の大きさを求める。
ステップ2:力積に直す。 積分形 を使います。
ステップ3:すでに存在している運動量と比べる。
なので、 とおき、衝突の間は を使います。
短さに絶対的な基準はありません。 同じ の接触でも、運動量が しかない系にとっては の補正になります。また、衝突の前後の長い滑走の間には、摩擦はやはり運動量を減らしていきます。それは別の時間間隔についての、別の問いです。
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