古典力学 · 第13回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 座標系の関係式 — 速度の合成則 | 動く座標系の位置 | |
| 円周上での に対する の速度 | 固定された に分解した | |
| の保存から得られる反動の速さ | 地上の座標系に変換した投球 | |
| 地上から測った投射角 | 地上の座標系でのボールの両方の成分 |
ポイント: 動く座標系で測った量は、地上の座標系で書いた保存則に入れる前に、必ず を通さなければなりません。ボールを放す瞬間には台車はすでに後ろへすべっているので、地上の座標系でのボールの 方向の速度は ではなく です。
どちらの粒子も同じ速さ を保つのに、相対的な速さは とゼロのあいだで振動します。
地上の座標系から見ると、同じ投球でも水平方向の速度は小さく、鉛直方向の速度は同じです。では、どれだけ小さいのでしょうか。
💡 ここでは鉛直方向の運動量は保存されません。ボールを上に投げ上げるために人は台車を下に押すので、投げているあいだ、地面は で押し返します。
地上の観測者に、投げた本人の狙いより浅い角度で投げたように見える質量の組み合わせはあるでしょうか。
💡 のとき、軽い台車はほぼ の速さで後ろへはじき飛ばされ、重いボールには鉛直方向の速度 だけが残ります。だからボールが単に遠くへ飛ぶのではなく、 となるのです。
問1 · 円周上の相対的な速さ
条件: 粒子 と が、半径 の円周上を角速度 で反対向きに回ります。どちらも円のてっぺんから出発します。それぞれが鉛直方向から だけ進んだとき、 に対する の速さを求めてください。
ステップ1 — 回転する単位ベクトルで両方の位置を書く。 系の原点を円の中心に置き、 系を と一緒に動かすと、、 です。
ステップ2 — 回転する単位ベクトルを固定された成分に分解する(問題を解けるものにする一手です)。 を鉛直方向から測り、2つの粒子が鉛直軸について鏡映の位置にあることを使うと、
の項は打ち消し合います。相対位置はいつも水平です。
ステップ3 — 微分する。 時間によるのは だけで、 なので、
ステップ4 — で値を求める。
どちらの粒子の速さも一定の なのに、相対的な速さはてっぺんでの から両脇での まで変わります。相対速度は、速さだけでなく向きによって決まるのです。
問2 · 正しい運動量の式はどれか
条件: 摩擦のない台車()に乗った人()が、ボール()を、台車の上で測って速さ 、角度 で投げます。台車は速さ で の向きに反動を受けます。地上の座標系での運動量の 成分の保存を正しく表した式を求めてください。
ステップ1 — 保存される成分。 投げる前はすべて静止しているので、 です。車輪には摩擦がないので水平方向には外力がはたらかず、 はゼロのままです。
ステップ2 — 台車の寄与。 ボールが離れたあとは、人は台車と一緒に動きます。
ステップ3 — 投球を変換する。 台車の座標系では です。座標系そのものは で動くので、
座標系は水平方向にしかすべらないので、鉛直成分は変わりません。
ステップ4 — まとめる。
方程式が1つで、未知数も1つです。反動の項をまとめると が得られます。
問3 · 投球に数値を入れる
条件: (人)、(台車)、(ボール)で、台車の上で測って 、 で投げます。台車の反動の速さと、地上の座標系でのボールの水平方向の速度を求めてください。 を使います。
台車の反動の速さ
ボールの水平方向の速度(地上の座標系)
ステップ1 — 台車の座標系での成分。
ステップ2 — 反動の速さ。
ステップ3 — 地上の座標系でのボール。
整理した式を使っても同じで、 です。
ステップ4 — を確かめる。
鉛直成分は のまま変わらないので、地上の観測者には、ボールが で飛び出していくように見えます。投げた本人が感じた より遅いのです。
問4 · 角度の食い違い
条件: 同じ投球(、、、)について、地上の観測者が測る投射角 を求め、 が より小さくなる質量があるかどうかを判断してください。
地上の座標系での投射角
質量の選び方によっては となりえますか?
ステップ1 — 地上の座標系での成分の比をとる。
ステップ2 — を約分し、質量の比をひっくり返して分子に上げる。
ステップ3 — 数値を入れる。
ステップ4 — 食い違いの向き。 因子を と書きます。質量が正なら、これは必ず より大きいので、常に 、 です。地上の観測者には、いつも投げた本人のつもりより急な角度で投げられたように見えます。
極限の場合。 なら因子 で となります。重い台車はほとんど反動を受けません。 なら は限りなく大きくなり、 となります。重いボールには だけが残り、軽い台車はほぼ の速さで後ろへはじき飛ばされるのです。
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