古典力学 · 第13回 · 動画7 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 質量の整理 | を通して質量が一定の系を1つ | |
| ロケット方程式 | はロケットに対して測る | |
| 推力 | 燃焼率と排気の速さ(どちらも正) | |
| ニュートンの第二法則の形 | 外力と推力の和。質量は減っていく |
ポイント: 推力は新しい力ではありません。周りの何もロケットに触れていないからです。推力とは、ロケットが質量を投げ捨てることで自分の手もとに残す運動量であり、式を変形して力の側に移しただけのものです。
ロケットに乗って見ると排気は で出ていき、地面から見ると で動きます。
を通して質量が一定の系を1つ選べば、運動量の整理がそのままロケット方程式になります。
ステップ1 — 質量が一定の系を選ぶ
推力とは反動です。 で後ろへ投げ出される 1 kg ごとに、ロケットは前へ押されます。
💡 砂が漏れる貨車では、同じ項がゼロになりました。砂粒は貨車自身の速度で離れていくので相対速度は で、反動は生じなかったのです。
問1 · 燃焼率と排気の速さから推力を求める
条件: エンジンが燃料を で燃やし、ロケットに対して で噴き出しています。ロケットのその瞬間の質量は です。推力 を求めてください。
推力の項は、質量の変化率にロケットに対する排気の速さをかけたものです。
符号の確認: かつ なので です。推力は前向き、つまり燃料を投げ出す向きと反対を向きます。
質量の役割: 何もない宇宙空間では、質量が決めるのは推力ではなく加速度です。
問2 · 推力に入るのはどの速度か
条件: ロケットが地面系で で飛んでいて、エンジンは の燃料をロケットに対して で噴き出しています。推力を求めてください。
ロケット方程式で質量の変化率にかかるのは、ロケットに対する排気速度 です。
排気の速さはエンジンの性質、つまり燃焼の化学やノズルの形で決まります。ですから同じエンジンなら、ロケットがのろのろ進んでいても猛スピードで飛んでいても、同じ推力を生みます。
地面系が実際に現れるところ: 噴き出された燃料の地面系での速度は
です。ですからこの場合、排気は実際には前へ流れていきます。ただ、それを落としていったロケットより だけ遅いのです。排気がどちら向きに流れるかを、計算が問うことはありません。
問3 · 重力に逆らう打ち上げ
条件: その瞬間の質量が のロケットが真上へ上昇していて、燃料を で燃やし、 で噴き出しています。 とし、 を上向きにとります。推力と加速度を求めてください。
推力はいくらですか?
加速度はいくらですか?
ステップ1 — 推力。 推力はエンジンだけで決まります。
ステップ2 — 外力。 周りから加わるのは重力だけです。
ステップ3 — ロケット方程式のニュートンの第二法則の形。
注意: タンクが空になっていくにつれて は減り、 は一定のままなので、燃焼のあいだ は増え続けます。
問4 · 砂が漏れるホッパー貨車での同じ項
条件: 摩擦のない水平な線路を で走るホッパー貨車から、床の穴を通して砂が で漏れています。砂粒はどれも貨車自身の速度で離れていくので です。漏れ出る砂が生む推力を求めてください。
推力の項は、いつでも質量の変化率に乗り物に対する噴出速度をかけたものです。
水平方向の外力もないので、ロケット方程式は次のようになります。
対比: 穴の代わりに、同じ を で後ろへ投げ出すエンジンをつけると、まったく同じ項が次のようになります。
質量の変化率も乗り物も同じです。惰性で進むか加速するかの違いは、すべて相対速度で決まるのです。
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