古典力学 · 第15回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| スカラー積(内積):幾何学的な形 | 2つの大きさと、そのなす角 | |
| スカラー積:成分の形 | 直交座標の成分(角度は不要) | |
| 運動エネルギー | 質量と速度ベクトル | |
| 一定の力がする仕事 | 力のベクトルと変位ベクトル |
ポイント: スカラー積の符号は の符号と同じです。2つのベクトルが協力し合えば正、垂直ならゼロ、逆らい合えば負になります。
同じ2つのベクトルから、対応する成分の積の和としても、 としても、同じ一つの数が得られます。
💡 チャレンジ: どちらのベクトルも長さをゼロにせずに、 となるように2つの先端を置いてみましょう。
滑り下りる物体には3つの力がはたらきます。内積は、それぞれの仕事をゼロ・負・正に仕分けます。
ステップ1 — 座標。 原点を斜面のいちばん上にとり、 を斜面に沿って下向き、 を面に垂直な向きにとります。こうすると運動は一次元になります。
物体にされた正味の仕事は、1ジュール残らず運動エネルギー として現れます。
問1 · 成分から内積を求める
条件: 、 のとき、 を求めてください。
成分の形を使います。角度は必要ありません。
幾何学的な形で検算します。、 なので、
直角よりわずかに小さい角なので、小さな正の数になるのはまさに予想どおりです。
問2 · 仕事の符号
条件: 大きさ の一定の力が、変位と の角をなしてはたらきます。変位の大きさは です。仕事 を求めてください。
仕事は、力と変位のスカラー積です。
運動に沿った力の成分は です。これは と逆向きなので、仕事は負になります。
問3 · 数値を変えた斜面
条件: 質量 の物体が、 の距離だけ傾斜角 の斜面を滑り下ります。動摩擦係数は 、 とします。
重力がする仕事はいくらですか?
物体にされる仕事の合計はいくらですか?
ステップ1 — 垂直抗力( から):
ステップ2 — 摩擦力( に逆らう):
ステップ3 — 重力(斜面を下る向きの成分だけ):
ステップ4 — 合計:
、 なので、かっこの中は です。物体は加速しますが、ほんのわずかです。
問4 · 仕事から速さへ(動画の例題)
条件: 動画の斜面で、質量 の物体にされる仕事の合計は で、物体は静止状態から動き出します。 を使って、斜面の下端での速さを求めてください。
静止状態から動き出すので、正味の仕事はすべて運動エネルギーとして現れます。
垂直抗力は何も加えず、摩擦力は を奪いました。速さとして現れるのは、残った だけです。
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