古典力学 · 第15回 · 動画3 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 中心力がする微小な仕事 | の向きの力。横向きの項 は なので消えます | |
| 逆二乗の力がする仕事 | 2つの半径と定数だけ。重力なら 、クーロン力なら | |
| 三次元での仕事とエネルギーの関係 | 経路に沿った力と、2つの速さ() | |
| 瞬間の仕事率 | ある瞬間の力と速度 |
ポイント: 逆二乗の2つの結果は、定数が違うだけの同じ式です。そして力がどちらを向いていても、力に押されるままの向きに動く物体は正の仕事を受け取ります。重力が彗星を内側へ引き込む場合も、斥力が2つの同種の電荷を引き離す場合も、どちらも です。
中心力が仕事をできるのは一歩の動径方向の部分だけです。横向きの部分は内積が 0 になります。
💡 同じ2つの半径を結ぶ経路なら、ほかのどんな経路でもまったく同じ仕事になります。積分が覚えているのは と だけで、道筋についてはほかに何も覚えていません。
異種の電荷でも同種の電荷でも、力に押されるままの向きに動く電荷はエネルギーを得ます。
💡 を に置き換えると、このパネルは重力の場合になります。重力は、定数の符号が決して変わらない逆二乗の力です。
速さを変えるのは、力の速度方向の成分だけです。残りは経路を曲げるだけです。
問1 · 太陽の重力がする仕事
条件: 物体が曲がった軌道の弧に沿って、太陽の中心から の位置から の位置まで落ちていきます。 として、重力がする仕事 を求めてください。
重力は中心力なので、線積分は についての の一次元の積分にまとまります。
数値を代入します。
符号の確認: 。力は内向きで物体も内向きに動くので、重力は正の仕事をします。地面に向かって落ちる石と同じ符号です。
曲がった弧の形は計算に一度も出てこなかったことに注意してください。出てきたのは2つの半径だけです。
問2 · 離れていく2つの同種の電荷
条件: を固定したまま、 が から まで外向きに動きます。 として、電気力が にする仕事を求めてください。公式には先頭にマイナスの符号があり、ここではかっこの中も負になります。
クーロンの法則から、 の向きの力は で、最初から組み込まれたマイナスの符号はありません。符号は電荷の積の中にあります。中心力で積分がまとまるので、次のようになります。
ステップ1:係数。 なので、
ステップ2:かっこ。
ステップ3:まとめる。
なぜ正なのか? 同種の電荷は反発するので、外向きこそ力が押す向きです。力に押されるままの向きに動く物体は、いつも正の仕事を受け取ります。引力で内向きに動く場合も、斥力で外向きに動く場合も、結論は同じです。
問3 · 円弧のあと急降下:仕事と終わりの速さ
条件: 質量 の探査機が摩擦のないガイドに沿って進みます。ガイドはまず恒星のまわりを一定の半径 で四分の一周し、そのあと動径方向に内向きに まで続きます。ガイドはつねに運動と垂直に押すので、仕事をしません。、初めの速さ として、重力がする仕事と終わりの速さを求めてください。
重力がする仕事の合計は?
終わりの速さは?
ステップ1:四分の一周の部分。 ここでは が変わらないので で、どの点でも です。重力はつねに運動と垂直で、この区間では仕事をしません。
ステップ2:動径方向の急降下。
ステップ3:仕事とエネルギーの関係。 ガイドは仕事をしないので、重力の仕事が仕事の合計です。
ステップ4:速さに戻す。
を落とすと に、 の を忘れると になってしまいます。
問4 · 仕事をまったくしない力
条件: ある瞬間、質量 のドローンの速度は で、ドローンにはたらく合力は です。瞬間の仕事率を求め、ドローンの速さがどうなっているかを答えてください。
瞬間の仕事率は?
この瞬間のドローンの速さは…
ステップ1:仕事率。
ステップ2:エネルギーの変化率として読む。 なので、運動エネルギー、したがって速さは、その瞬間には変化していません。
ステップ3:力が実際にしていること。 どちらのベクトルもゼロではありません。、 です。スカラー積が 0 になるのは2つが垂直だからにすぎず、力はすべて速度の向きを変えることに使われます。
これが三次元の定理の核心です。仕事が決めるのは速さであって、向きではありません。力は、1ジュールも受け渡さないまま、いつまでも経路を曲げ続けることができます。円軌道で重力が仕事をしないのは、まさにこのためです。
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