古典力学 · 第16回 · 動画4 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 内部の保存力によるポテンシャルエネルギー | 力と、2つの配置 、 | |
| 地表近くの重力 | 選んだゼロ点からの高さ | |
| 理想的なばね | 自然長からの変位 | |
| 万有引力 | 中心間の距離 |
ポイント: 物理的な意味をもつのは差だけです。 を に置きかえても、どの も変わらないので、ポテンシャルエネルギー(位置エネルギー)のゼロ点は帳簿のつけ方の選択です。項が1つ消える基準点や、自然な配置を表す基準点を選び、どれを選んだかをはっきり述べましょう。
同じ五段階の手順を3つの異なる内力に当てはめると、見た目には無関係な3つの関数が得られます。
基準の配置を動かすと、 の値はすべて変わります。では、差は変わるでしょうか?
💡 測定できるものは何も変わらないので、数値だけではまだ答えになりません。「」は、どこを とするかを述べるまで意味をもちません。
基準の距離を外へ広げていくと、 の項の1つがまるごと消えていきます。
問1 · 地表近くの重力に手順を当てはめる
条件: の本を、床から棚まで 持ち上げます。 は床に選び、 とします。地球と本からなる系の を求めてください。
第1〜第3段階で、上昇のあいだに一定の力 がする仕事が求まります。
第4段階で、その符号を反転します。
係数 がつくのは、変位とともに力が大きくなるばねのほうです。地表近くの重力は一定なので、積分は単に に上がった高さをかけたものになります。
問2 · ゼロ点は宣言したところにある
条件: のブロックが床の上に静止しています。 となる場所を、床から 上の天井と宣言します()。床の上のブロックの を求めてください。
ゼロ点を に選ぶということは、 とすることです。床の上では なので
ふつうの選び方 と比べてみましょう。この場合は 、 です。2つの取り決めは、どこでも定数 だけ違います。そして差はすべて同じです。ブロックを天井まで持ち上げるのに必要なエネルギーは、どちらの取り決めでも です。
問3 · 縮んだ状態から伸びた状態へ
条件:ばね定数 のばねが、 縮んだ状態から 伸びた状態になります。 は自然長に選びます。 と、ばねの力がする仕事 を求めてください。
ポテンシャルエネルギーの変化はいくらですか?
ばねの力がした仕事はいくらですか?
ゼロ点を自然長に選ぶと です。縮みは と数えますが、 は2乗されるので符号は関係ありません。
同じことを、手順から直接求めると
そして第4段階を逆向きに読むと、ばねの力そのものがした仕事が得られます。
当然、負になります。この動きのあいだずっと、ばねは押し戻していたからです。
問4 · 引き合う2つの質量を引き離す
条件:中心間の距離 にある2つの質量を、 まで引き離します。()を使います。 を求めてください。さらに、ゼロ点を別の場所にするとそれがどうなるかを考えてください。
ポテンシャルエネルギーの変化はいくらですか?
次に、ゼロ点を別の距離に移します。その変化はどうなりますか?
前半 — ゼロ点を無限遠にとったときの変化:
当然、正になります。引力に逆らって引っぱる必要があり、そのエネルギーがいまは二物体の組の配置にたくわえられているのです。
後半 — 別のゼロ点: で と宣言すると、関数は次のように置きかわります。
ここで、定数は の1つだけです。すると
定数は打ち消し合います。個々の値は変わります(この取り決めでは で、 は負)が、測定できる予言は何も変わりません。だからこそ、ゼロ点を自由に選んでよいのです。
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