古典力学 · 第17回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 成り立つ条件 |
|---|---|---|
| 力学的エネルギーの変化 | いつでも(ただの定義) | |
| 力学的エネルギー保存則 | 閉じた系で、内力が保存力だけのとき | |
| 実用的な式 | 力学的エネルギーが保存される系の任意の2つの状態 | |
| 地表付近の力学的エネルギー | 地球 物体の系、地表で |
ポイント: どちらの条件も外せません。そしてこの式は、2つの状態のあいだをどう移ったかを覚えていません。初めに一度、終わりに一度 を計算して等しいとおくだけです。途中の道のりは一切入ってきません。
のボールが で手を離れます。飛んでいるあいだずっと変わらない量が一つあります。
同じ落下するボールのまわりに、系を3通りにとります。 が一定に保たれるのは、そのうち一つだけです。
💡 空気抵抗のある場合も、何かが消滅したわけではありません。足りないジュールはボールと空気の熱エネルギーになっています。それも含めるように帳簿を広げるのが、このあとの摩擦の動画の内容です。
の高さで静かに放したボールは、 を通過するとき、どれだけの速さで動いているでしょうか?
問1 · 真下への落下
条件: のボールを、地面から の高さで静かに放します。地面で 、 とし、空気抵抗は無視できます。地面に達するときの速さを求めてください。
系をボール 地球 にとると、重力は内力で保存力なので、力学的エネルギーは保存されます。
初めはボールが の高さで静止しており、終わりは位置エネルギーがゼロの位置にあります。
両辺を で割ります。ここで質量が消えます。
エネルギーの検算: 、 です。同じジュールが、呼び名を変えただけです。
問2 · エネルギーはどちら向きに移るか
条件: のボールが手を離れ、 上昇して最高点に達します。 とし、空気抵抗はありません。この上昇のあいだの、ボール 地球 の系の と を求めてください。
地表付近では なので、上昇に必要なエネルギーは
系は閉じていて、仕事をする内力は重力だけなので、 です。
検算: ボールは手を離れるとき、少なくとも の運動エネルギーをもっていたはずです。つまり
で、これはちょうど まで届く投げ上げの速さです。
問3 · 動画のボール:手から最高点まで
条件: のボールを、手の位置から で真上に投げ上げます。手の位置で 、 とします。 とし、空気抵抗は無視します。
系の力学的エネルギーはいくらですか?
ボールはどの高さまで上がりますか?
ステップ1 — 手の位置での力学的エネルギー。 なので位置エネルギーの項は消え、運動エネルギーの項だけが残ります。
ステップ2 — 最高点に実用的な式を適用する。 最高点でボールは一瞬静止するので、 です。
文字式では: から が得られます。ここでも質量は消えます。よくある間違いは、 を忘れて としてしまうことです。
問4 · 地球が受け取る運動エネルギーの割合
条件: のボールが地球()に向かって落下します。2つの重力は大きさが等しく向きが反対で、同じ時間だけはたらくので、2つの物体は同じ大きさ の運動量を得ます。 を使って、地球と物体が得る運動エネルギーの比 を求めてください。
ニュートンの第三法則により2つの力は大きさが等しく向きが反対で、同じ時間だけはたらくので、運動量の大きさは一致します:。それぞれの運動エネルギーを、この共通の運動量で表すと、
20桁以上も小さいので、地球の項はまったく無視できます。
これが意味しないことに注意してください。地球はあくまで系の一部で、 も二物体の組に属したままです。帳簿から落とすのは、運動エネルギーのうち地球の分だけです。
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