古典力学 · 第17回 · 動画3 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 三次のポテンシャル(例題14.1) | 正の定数 、 | |
| ポテンシャルから求めた力 | と で 0 になる | |
| 曲率による安定性の判定 | 二階微分の符号 | |
| 許される領域と転回点 | 全エネルギー を表す水平な線 |
ポイント: 力が 0 だというだけでは足りません。静止した粒子がそこにとどまれるかどうかは、曲率で決まります。そして、こぶの高さ が、ありうる運動を二つに分けます。それより低ければ粒子は転回点のあいだにとらえられ、高ければ無限遠へ逃げていきます。
力は曲線の傾きにマイナスをつけたものなので、曲線が平らになるところならどこでも、粒子は静止していられます。
💡 この曲線は空間の中にある丘ではありません。粒子が動くのは 軸に沿ってだけで、曲線の高さはたくわえられたエネルギーであって、高度ではありません。
運動エネルギーはエネルギーの線と曲線のすき間で、決して負にはなりません。
にあるこぶの頂上をちょうど越えるには、粒子はどれだけの速さで原点を出発しなければならないでしょうか?
💡 逆に の向きに打ち出すと、どんな速さでも足りません。左側では が限りなく上がっていくので、粒子は必ず引き返します。
問1 · 平衡点を求める
条件: ()のとき、粒子にはたらく力が 0 になる位置をすべて求めてください。
微分して符号を反転すると、力が得られます。
とおき、両辺に をかけます。
したがって、力が 0 になるのは
落とし穴に注意しましょう。 と書くと、 と で となることがわかります。これらは傾きの零点ではなく、 の零点です。両方に含まれるのは だけです。
問2 · 曲率から安定性を判定する
条件: 平衡点 で二階微分を評価すると になります。この値から、そこにある粒子について何がわかりますか?
ポテンシャルの曲率は
こぶの頂上 では:
曲率が負なので極大です。粒子をずらすと、力 は平衡点から遠ざかる向きを向くので、ずれは大きくなっていきます。この点は不安定です。
原点では、同じ式から
となり、極小、したがって安定なつり合いです。そこでは力は復元力としてはたらきます。どちらの点でも で、2つを見分けるのは曲率だけです。
問3 · 障壁の高さと臨界速度
条件: 質量 の粒子が (そこで )から速さ で動き始め、 にある不安定な平衡点にぎりぎり到達しなければなりません。障壁の高さと、必要な初速を求めてください。
障壁の高さはいくらですか?
そのために必要な初速はいくらですか?
ステップ1 — 障壁の高さ。 、つまり を代入します。
ステップ2 — 出発点でのエネルギー。 ではポテンシャルエネルギーが 0 なので、エネルギーはすべて運動エネルギーです。
ステップ3 — 等しいとおく。 こぶの頂上に「ぎりぎり到達する」とは、 で到着すること、つまり ということです。
数値例で検算。 、 とすると なので 、 です。ちょうど のこぶの高さです。
問4 · 図から運命を読み取る
条件: 数値例 、、 を使います。このとき、こぶの頂上は にあって で、 です。全エネルギー の粒子が にあり、 の向きに動いています。この粒子はどうなりますか?
この数値例では (単位はジュール、 はメートル)で、こぶの高さは
出発点での運動エネルギー: なので、粒子は確かにそこにいることができます。
こぶの頂上で: なので、左へ進む粒子は極大で止まらずに、そのまま越えていきます。
ただ一つの転回点: を解くと、
が唯一の解で、急に上がっていく左側の枝の上にあります。粒子は谷を横切ってそこで止まり、向きを変えて、ふたたびこぶの頂上を越えて戻ります。そこから先は が限りなく下がっていくので、 が増え続け、粒子は へ逃げていきます。 の領域に入ることは決してできません。
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