古典力学 · 第17回 · 動画4 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 内力の仕事の分解 | 経路に依存するかどうかで分けた内力 | |
| 非保存力の仕事 | 始状態と終状態での と | |
| 閉じた系の全エネルギー | 境界を越えるものが何もないこと | |
| 熱力学第一法則 | 境界を越える仕事と熱(符号つき) |
ポイント: 力学的エネルギーは帳簿の1つの欄にすぎず、帳簿の全体ではありません。 は、そのうちどれだけが回収できないエネルギーへの一方通行の旅に出たかを正確に測ります。そして全エネルギーは決して変わりません。
始点も終点も同じで、経路だけが違います。摩擦力はどちらの経路でも同じエネルギーを奪うでしょうか?
💡 摩擦力にはポテンシャルエネルギーの関数を書くことができません。蓄えた値が、本がどの経路を通ってそこに着いたかによって変わってしまうからです。
運動エネルギーは失われていき、それを受け止めるポテンシャルエネルギーの増加もありません。では、エネルギーはどこへ行くのでしょうか?
💡 映像を逆再生すると、机がみずから冷えて本を机の上へ押し出すことになります。エネルギーの収支はすべて合っているのに、こんなことは決して起こりません。この一方通行の性質こそ、この過程を不可逆にしているものです。
系を閉じるのをやめます。外部からの仕事と熱がエネルギーを運び入れたり運び出したりし、その符号が向きを決めます。
問1 · 結果を読み取る
条件: の本が の運動エネルギーをもって、水平な机の上をまっすぐ滑ります。摩擦力は本に の仕事をし、ポテンシャルエネルギーは変化しません。 と終点での運動エネルギーを求めてください。
机は水平なので、ポテンシャルエネルギーは変化せず です。
何も失われてはいません。回収できないエネルギーの欄が だけ増えたので、閉じた系については次のようになります。
本の運動は、本と机の温かさと交換されました。損失ではなく、移動です。
問2 · 符号の約束
条件: 系が外界に の仕事をし、その間に の熱エネルギーが系に流れ込みます。 と を求めてください。
仕事をするのは系なので、外部からの仕事の道筋は外向きで、マイナス符号がつきます。熱の道筋は内向きで、プラス符号がつきます。
その差額は外界が負担しました。
2つの道筋は物理的には異なります。 はそろった、組織的な運動を運び、 は不規則な熱運動を運びます。それでも第一法則は、両者を単なる符号つきの数として足し合わせます。
問3 · 粗い斜面
条件: のブロックが静止状態から斜面を 滑り下り、高さが 下がります。その間、斜面に沿って一定の摩擦力 がはたらきます()。 と斜面の下端での速さを求めてください。
力学的エネルギーの変化はいくらですか?
下端での速さはいくらですか?
ステップ1 — 2つの仕事の項。 重力は保存力で、その仕事は が記録しています。非保存力は摩擦力だけです。
ステップ2 — 力学的エネルギーの変化。
ステップ3 — 運動エネルギー。 から、
ブロックは静止状態から動き出したので であり、
検算: 摩擦がなければ、ブロックは で下端に着きます。足りない は消えたわけではありません。今は回収できないエネルギーの欄にあり、ブロックと斜面を温めています。
問4 · 閉じた経路を一周する
条件: ブロックが粗い斜面を 滑り下りて から へ移り、高さが 下がります。その後、同じ斜面を まで押し戻されます。行きも帰りも、一定の摩擦力 がすべりを妨げます。一周 の間にそれぞれの力がする仕事を求めてください。
一周の間に重力がする仕事はいくらですか?
一周の間に摩擦力がする仕事はいくらですか?
重力。 その仕事は高さの変化だけで決まり、一周するとブロックは最初の高さに戻ります。
これが閉じた経路での保存力のしるしであり、そもそも が存在できるのはこのためです。
摩擦力。 摩擦力は運動とともに向きを変えるので、どちらの区間でも変位を妨げ、その寄与は打ち消し合わずに足し合わされます。
その代償。 ブロックは最初とまったく同じ状態で終わるので、一周全体で です。それでも、 の回収できないエネルギーが生まれました。この系は閉じていません。ブロックを押し戻した手が、外部からの仕事
をしたのです。これがまさに往復の代価です。保存力はエネルギーを貸して、その貸しを取り戻します。非保存力には、一周ごとに外から支払わなければなりません。
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