古典力学 · 第19回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 相対速度 | 座標系の相対速度は差をとると打ち消し合う | |
| 換算質量 | どちらの質量よりも小さい | |
| 重心系での速度 | 運動量 の和は 0 | |
| 運動エネルギーの分解 | 内部の運動と全体の運動の和 |
ポイント: 外力がはたらかなければ は変わらないので、第2項は衝突の前後で同じ値になり、差をとると消えます。 は、互いに等速直線運動をするどの慣性系の観測者にとっても同じ一つの数です。
観測者が動きだすと速度はどれも変わります。では、その差は変わるでしょうか。
💡 チャレンジ: となる座標系の相対速度を選んでみましょう。粒子2に乗って見ても、相対速度は同じ値を示します。
質量中心(重心)と一緒に動く座標系では、それぞれの速度が の決まった倍数になります。
全運動エネルギーは観測者によって変わりますが、衝突による変化はそうとは限りません。
の符号と大きさで衝突を弾性衝突・非弾性衝突・完全非弾性衝突に分類するのは、次の動画のテーマです。
問1 · 動くカメラから見た相対速度
条件: 実験室系 で、台車1は 、台車2は で動いています。 で横を通り過ぎる台車にカメラが載っていて、これが基準系 を定めます。台車のカメラが測る相対速度 を求めてください。
それぞれの速度を での値に変換します:
次に差をとります:
実験室系では で、まったく同じです。式で書くと、
二つの粒子の相対速度は、互いに等速直線運動をするどの慣性系でも同じです。
問2 · 換算質量(逆数に注意)
条件: 、 です。換算質量 を求めてください。
積を和で割る形を使うと:
逆数の形を使っても:
確認: はいつも小さいほうの質量より小さく、実際 は より小さくなっています ✓。和の も平均の も、この確認を通りません。
問3 · 質量中心と一緒に動く
条件: レールに沿って、 が で、 が で動いています。重心系での粒子1の速度と、その座標系でのそれぞれの粒子の運動量の大きさを求めてください。
はいくらですか?
重心系でのそれぞれの粒子の運動量の大きさはいくらですか?
ステップ1 — 相対速度と換算質量:
ステップ2 — 質量中心の速度:
ステップ3 — 重心系での速度:
ステップ4 — 運動量:
大きさはどちらも に等しく、 です。質量中心は自分の座標系では静止しているからです。速さが質量に反比例していることにも注目しましょう。 です。
問4 · 観測者が変わると は変わるか
条件: 同じ台車( が 、 が で動き、したがって 、)が衝突し、衝突後の相対的な速さは になります。実験室系での と、その を で動く台車から測った値を求めてください。
実験室系での はいくらですか?
台車から測った はいくらですか?
実験室系。運動エネルギーを二つに分けます:
なので、第2項は衝突の前も後も です(外力がはたらかなければ全運動量、したがって は変わりません)。よって
公式から直接求めても同じです:
台車の座標系。速度はどれも ずつ小さくなるので、 となり、質量中心の項は になります:
どちらの合計も3倍以上になりましたが、 は両方に含まれているので打ち消し合います。 が基準系によらないので、 も基準系によりません。そして第13章の仕事とエネルギーの関係から、この はちょうど相互作用の力がした仕事に等しくなります。
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