古典力学 · 第20回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 角速度と角加速度の成分 | 右手系: は上向き、 は上から見て反時計回りに増える | |
| :速くなる :遅くなる | 符号の組 | 両方の成分。一方の符号だけでは何も決まらない |
| 質量要素の接線方向の速度と接線加速度 | 回転軸からの垂直距離 | |
| 動径方向の加速度(向心加速度) | どちら向きの回転でも内向き。 は2乗で現れる |
ポイント: 一つの符号だけでは何も決まりません。 が言っているのは、 が の向きを向いているということだけです。物体の回転が速くなるか遅くなるかは、積 の符号で決まります。どちら向きの回転を正と呼ぶかを逆にすると、二つの成分の符号がそろって入れ替わるので、その積も、物理も変わりません。
の符号だけでは何も決まりません。運動を決めるのは、その符号が と同じか違うかです。
円板全体の角速度はただ一つですが、要素ごとに速さは違います。それを決めるのは半径です。
一定の角加速度は、 の時間変化のグラフの傾きです。ここではゼロまで直線的に下がります。
💡 円板の と は、どちらの答えにも入りませんでした。この二つが決めるのは、この減速に必要なトルクであって、運動学ではありません。モーターを切った瞬間、縁の点は 、 でした。これに対して接線加速度は で、 分の1の大きさです。
問1 · 符号の組を読む
条件: はずみ車が上から見て時計回りに回っていて、標準の右手系の約束( は上向き、 は上から見て反時計回りに増える)で 、 です。回転が速くなっているか遅くなっているか、そして がどちらを向いているかを求めてください。
の向き: ベクトルは なので、成分が負ならば の向き、つまり軸に沿ってまっすぐ下を向きます。
速くなるか遅くなるか: 一方の符号だけでなく、必ず二つの符号を比べます。
符号が同じなので、 と は同じ向き(どちらも軸に沿って下)を向いていて、はずみ車の回転は速くなっています。時計回りの回転の速さが増え、 は から大きくなっていきます。
落とし穴は、 を「減速している」と読んでしまうことです。それが意味するのは「軸に沿って下向き」ということだけです。時計回りの回転では、軸に沿って下向きは運動と同じ向きです。
問2 · 同じ円板、逆の約束
条件: 円板が上から見て反時計回りに回っていて、回転が速くなっています。もう一人の学生は右手系を保ったまま、 が上から見て時計回りに増えるようにとったので、単位ベクトル は下向きです。この学生の と の符号を求めてください。
まず物理。 上から見て反時計回りなので、 は軸に沿って上を向きます。回転が速くなっているので、 は と同じ向き、つまりやはり軸に沿って上です。どちらのベクトルも、誰がどの約束を選んだかには関係しません。
次に成分。 もう一人の学生の は下向きなので、軸に沿って上を向くどんなベクトル についても です。
結論は変わりません。 両方の成分の符号がそろって変わったので
となり、やはり「速くなっている」です。最初の学生が から得る結論と同じです。だからこそ、物理的な意味をもつのはどちらか一方の符号ではなく、積なのです。
問3 · 縁にのったほこり
条件: モーターを切った瞬間、ターンテーブルは 、 です。軸から の縁に、ほこりの粒がのっています。その加速度の2つの成分を求めてください。
接線成分 は?
動径成分 は?
接線方向。 を一定として(円板は剛体です) を微分すると
負の値です。 は正なので、ほこりは運動に対して後ろ向きに引っ張られています。
動径方向。 円運動では、ほこりはいつも軸に向かって加速しています。
よくある間違い:
比:。
問4 · 惰性で回って止まる回転子
条件: 回転子が上から見て時計回りに で回っています。駆動を切ると、一定の角加速度で惰性で回り、 で止まります。標準の約束( は上向き、 は上から見て反時計回りに増える)での を求めてください。
ステップ1 — 最初の角速度を符号つきで求める。 上から見て時計回りは が減る向きなので、 は負から始まります。
ステップ2 — 一定の角加速度。
ステップ3 — 符号の規則で確かめる。
符号が逆なので、回転子は遅くなっています。「惰性で回って止まる」とはそういうことです。ここでの正の は、日常的な意味での「加速」ではありません。 が の向き、つまり軸に沿って上を向き、下向きの と反対向きだという意味です。
2つの落とし穴: ブレーキがかかっている物体は のはずだと思い込むことと、因子 を落とすことです(そうすると という、もっともらしく見える誤答になります)。
正解数:0 / 4