古典力学 · 第20回 · 動画3 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 回転の運動エネルギー | の位置に 、 の位置に が入る | |
| 慣性モーメント | 各質量要素に距離の2乗の重みをつける。単位は | |
| 一様な棒の一切れ | 単位長さあたりの質量が一定なので を で表せる。位置 の一切れでは | |
| 一様な棒、中心を通る軸 | 積分を計算した結果 |
ポイント: 中心のまわりに回る棒では ですが、それでも運動エネルギーをもっています。各要素の質量は1乗で、軸からの距離は2乗で入るので、軸から遠い質量は近い質量よりはるかに大きく効き、軸の上の質量はまったく寄与しません。だからこそ は物体だけで決まるのではなく、物体と軸で決まるのです。
質量中心は動きませんが、ほかの一切れはすべて動きます。その速さは軸からの距離で決まります。
各一切れは だけ寄与します。切り方を細かくすると、和は に落ち着きます。
同じ極限が、どんな物体のどんな軸のまわりの も定義します。同じ棒で軸を一方の端に移すと、積分は から までとなり、違う値が得られます。
に沿った1つの積分で、、、 から が得られます。
問1 · 回る棒のエネルギー
条件: 質量 、長さ の一様な棒が、中心を通り棒に垂直な軸のまわりに で回っています。その運動エネルギー を求めてください。
ステップ1 — 慣性モーメント。 軸は質量中心を通り棒に垂直なので
ステップ2 — エネルギー。 すべての要素がただ一つの角速度を共有するので
質量中心は動かないので、並進の式では になってしまいます。 はすべて回転のエネルギーです。
問2 · 下端
条件: 棒の積分 について、ある学生は だから左右の半分が打ち消し合うと主張しています。下端が実際に に寄与する量を求めてください。
上端と下端で評価する。 を使うと
足すのではなく、引く。
評価のマイナス符号と3乗のマイナス符号が合わさって、2つめの正の項が生まれます。これはまさに対称性から当然の結果です。一様な棒の左右の半分は軸について鏡像の関係にあるので、同じだけ寄与するはずです。
学生が予想した打ち消し合いが起こるのは、一次のモーメント のほうです。これは質量中心のまわりでは本当にゼロになります。距離を2乗すると、その打ち消し合いはなくなります。
問3 · エネルギーから逆算する
条件: 質量 、長さ の一様な棒が、中心を通り棒に垂直な軸のまわりに、運動エネルギー で回っています。角速度と、一方の端の速さを求めてください。
角速度はいくらですか?
一方の端はどれだけの速さで動きますか?
ステップ1 — 慣性モーメント。
ステップ2 — エネルギーの式を逆に解く。
ステップ3 — 端の速さ。 端は にある質量要素で、どの要素も速さ で円を描きます。
検算。 もし棒全体が で動いていたら、エネルギーは となり、本当の値 の3倍になります。棒全体での の平均は で、端での値 の3分の1だからです。
問4 · 同じ質量、同じ長さ、違う物体
条件: 質量 、長さ の一様な棒と、質量 の2つの質点を長さ の質量のない棒でつないだダンベルが、どちらも中心を通り垂直な軸のまわりに回っています。比 を求めてください。
ダンベル。 質量はすべて にあるので、積分は2項の和になります。
棒。 質量は に沿って一様に広がっていて、積分から
比。
したがって同じ で回すと、同じ質量が同じ角速度で回っているのに、ダンベルは棒の3倍の運動エネルギーをたくわえます。効いているのは距離の2乗だけです。棒の質量の の平均は 、ダンベルではどこでも です。
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