古典力学 · 第20回 · 動画5 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 何がわかるか |
|---|---|---|
| 固定軸のまわりの回転のエネルギー保存 | 内力が保存力だけの閉じた系でのエネルギーの収支。並進する物体があれば、それぞれの を加える | |
| すべらない条件 | 円板の運動エネルギーを糸の速さで表す。糸と一緒に動く質量が だけ増えたのと同じ | |
| 糸の拘束条件 | 両方の物体に共通の一つの距離。物体2が だけ滑り下り、物体1が だけ上がる | |
| だけ滑った後の速さ | 分子:単位距離あたりのポテンシャルエネルギーの減少分。分母:糸が動かすものすべて |
ポイント: 円板は を通してしかエネルギーの収支に入らないので、その半径は打ち消されます。大きな円板ほど慣性モーメントは大きくなりますが、それに比例して回転がゆっくりになり、 が をちょうど打ち消すのです。
静止状態から放すと物体2が滑り下り、減少したポテンシャルエネルギーは3つに分かれます。
💡 糸の張力はエネルギーの収支に現れません。張力は物体2に負の仕事をし、物体1と円板にちょうど同じ大きさの正の仕事をするので、系にエネルギーを運び込むのは重力だけです。
円板は としてしか入りません。糸が余分に運ぶ質量です。
の符号が運動を決めます。ゼロなら物体はまったく動きません。
💡 チャレンジ: のとき、系が静止したままになる角度を求めましょう。つり合いの条件 には が含まれません。円板が決めるのは系が動く速さであって、向きではありません。
問1 · 動画の結果を数値で
条件: の物体が糸にぶら下がり、 の物体が の摩擦のない斜面に置かれています。滑車は質量 、半径 の一様な円板です。糸はすべりません。静止状態から放したとき、物体2が斜面を だけ滑り下りた後の速さを求めてください。 とします。
ステップ1 — 動く慣性。 すべらないので となり、滑車の項は次のようになります。
ステップ2 — 放出されるエネルギー。 物体2は だけ下がり、物体1は だけ持ち上げられます。
ステップ3 — 解く。 そのすべてが運動エネルギーになります。
同じことを、枠で囲んだ公式から直接求めると:
問2 · 質量が同じで、より大きな円板
条件: 系は同じですが、滑車だけを、質量は同じ で半径が2倍の である一様な円板に取りかえます。 滑った後の物体2の速さを求めてください。
では、慣性モーメントはもとの4倍になります。
しかし糸はやはり速さ で動くので、円板は 、つまり前の半分の速さで回ります。
は前とまったく同じなので、分母はやはり で、
効くのは滑車の質量だけで、半径は決して効きません。
問3 · 運動エネルギーの分け前
条件: もとの系(、、、、)にもどり、静止状態から物体2が だけ滑った後を考えます。
運動エネルギーのうち、回転する円板にたくわえられている割合はどれだけですか?
その運動エネルギーは何ジュールですか?
割合。 どの運動エネルギーの項にも、同じ係数 がつきます。
ジュール。 合計は放出されたエネルギー なので、
、 を使って直接確かめます:
内訳をすべて書くと、、、 で、合計は です。
問4 · そもそも動くのはどんなときか
条件: 質量と滑車は同じ(、、)ですが、斜面の角度は自由に設定できます。静止状態から放したとき、物体2が斜面を滑り下りるのは、角度がいくらより大きいときですか?
平方根の中身 は負になれません。
分母は質量の和なので、符号はすべて で決まります。物体2が滑り下りる、つまり となるのは、ちょうどかっこの中が正のときです。
3つの場合の読み方:
はこのしきい値より大きいので、問1では実数の速さが得られたのです。
正解数:0 / 4