古典力学 · 第23回 · 動画7 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 系に対する角力積 | 外部トルクだけ(内部トルクは対ごとに打ち消し合う) | |
| 一定の軸受の摩擦による角力積 | 惰性で回るときの減速と、摩擦がはたらく時間 | |
| 共通の角速度(瞬間的な衝突) | のとき | |
| 共通の角速度(有限の時間続く衝突) |
ポイント: 系を回転子と2枚のワッシャーにとると、ワッシャーどうしのすべり摩擦は内力なので式から消えます。ですから を変えるのは軸受の摩擦だけで、ワッシャーを落とす前も、落としている間も、落としたあとも、同じ一定の割合 で変えていきます。
衝突の間の軸受の摩擦による角力積は長方形の面積 で、 のとき0になります。
角速度はワッシャーを落としたところで折れ曲がりますが、系の は一本の直線に沿って減り、 で0になります。
瞬間的に落とすと は保たれますが、運動エネルギーのうち の割合が熱に変わります。
💡 衝突が有限の時間続くと、ワッシャーがすべり合っている間に軸受の摩擦も負の仕事をするので、ワッシャーの間で生じる熱はもはやエネルギーの減少分のすべてではありません。それでも、まず を決めるのは、角力積を通した です。
問1 · 瞬間的に落とす
条件: モーターの回転子とワッシャーを合わせたもの()が で惰性で回っているところへ、回っていない のワッシャーを落とします。衝突を瞬間的なものとして、共通の角速度 を求めてください。
系:回転子と2枚のワッシャー。ワッシャーどうしの摩擦は内力で、軸受の摩擦には角力積を与える時間がないので、 です。
問2 · 効くのはどのトルクか
条件: 続く衝突の間、下のワッシャーは落としたワッシャーに大きさ の摩擦トルクをおよぼし、軸受は回転子に、回転を妨げる向きに大きさ の一定の摩擦トルクをおよぼします( の向きを とします)。衝突の間に、回転子と2枚のワッシャーからなる系に加わる角力積 を求めてください。
ワッシャーどうしの摩擦は、選んだ系の内力です。落としたワッシャーの角運動量を だけ増やし、下のワッシャーの角運動量をちょうど同じだけ減らすので、正味は0です。
軸に沿った外部トルクは軸受の摩擦 だけで、衝突の間一定です。
負なので、角力積は の向き、つまり回転と逆向きです。
問3 · 有限の時間続く衝突(小問 (d))
条件: です。電源を切ると、回転子は で から まで遅くなります。そこへ回っていない のワッシャーを落とすと、ワッシャーは の間すべり合います。軸受のトルクはずっと一定です。 を求めてください。
惰性で回る段階から軸受のトルクを求めます。
すべり合っている間の角力積:
回転子と2枚のワッシャーの角運動量:
同じことですが、 です。
問4 · ワッシャーはいつ止まるか
条件: 問3と同じモーターとワッシャーです。電源を切った瞬間から時間を測って、ワッシャーが止まる時刻と、衝突後の角加速度 を求めてください。
ワッシャーはいつ止まりますか?
はいくらですか?
止まる時刻。問3より です。電源を切ってから静止するまでの角力積の合計は で、これが に等しくなります。
減速。衝突後は です。
小問 (e) で確かめる。衝突は に終わるので、、 となり一致します ✓。
正解数:0 / 4