古典力学 · 第24回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 速度の合成則 | 縁の点 の地面系での速度 = 重心系での速度(接線方向の速さ の等速円運動)+ 重心系そのものの速度 | |
| 縁の任意の点(地面系) | は車輪のてっぺんから時計回りに測る。 を使う。並進が寄与するのは 成分だけで、回転は両方の成分に寄与する | |
| の間の変位 | 中心が地面に沿って進む距離と、車輪の最下点を通り過ぎる縁の長さ | |
| すべらずに転がる条件 | 。 はすべり(中心が縁を追い越す)、 は空転(縁が中心を追い越す) |
ポイント: では、この式は を与えます。前向きの並進と後ろ向きの回転は のときちょうど打ち消し合うので、接触点は瞬間的に静止し、てっぺんは で動きます。接触点にはたらく摩擦は、あるとすれば静止摩擦です。
縁のどの点も、同じ前向きの をもちます。回転による は、てっぺんではそれに加わり、最下点ではそれを打ち消します。
💡 チャレンジ: のとき( なので空転です)、速度が真下を向く縁の点を見つけましょう。
と を比べると、どの車輪の運動も、すべらずに転がる運動・すべり・空転のどれかに分けられます。
問1 · 転がるタイヤの角速度
条件: 半径 の車のタイヤが、すべらずに転がっています。車の速さは です。角速度 を求めてください。
すべらずに転がるということは 、つまり ということなので、
重心系では、縁は で動きます。これは車と同じ速さで、だからこそ接触点が静止していられるのです。
問2 · すべりか、空転か
条件: 半径 の車輪が、 で右向き()に進みながら、 で時計回りに回っています。接触点の地面系での速度と、この運動の名前を求めてください。
接触点()の速度は?
車輪はどんな運動をしていますか?
重心系での縁の接線方向の速さは です。
最下点では で、、 なので、
接触点は地面の上を前へすべります。 なので、どの時間間隔でも となります。中心が縁の回る分よりも遠くまで進んでいるので、これはすべりです。
問3 · 途中まで回った縁の点
条件: 車輪が で右へすべらずに転がっています。縁の上の点 は、てっぺんから時計回りに測って の位置にあります。この点の地面系での速度と速さを求めてください。
速度 は?
速さ は?
すべらずに転がるので、 です。、 を使うと、
検算:同じ式で、速さは ()から ()まで変わります。 はその間にあり、縁の前側の上半分にある点として妥当です。
問4 · 氷の上の駆動輪
条件: 半径 の車の駆動輪が、氷の上で で時計回りに回り、車は でゆっくり前へ進んでいます。 の間に最下点を通り過ぎる縁の長さが、車輪の進む距離よりどれだけ長いかと、接触点の速度を求めてください。
は?
接触点の速度は?
縁の接線方向の速さは です。
(つまり )なので、縁が中心を追い越しています。車輪は空転しています。接触点の速度は
で、トレッドは氷の上を後ろ向きにこすります。そこにはたらく摩擦は、静止摩擦ではなく動摩擦です。
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