古典力学 · 第24回 · 動画5 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 運動エネルギーの分解 | どんな質点系でもよい。 なので交差項が消える | |
| 剛体:並進 + 回転 | 重心(質量中心)を通り、向きの変わらない軸のまわりの回転 | |
| 転がる一様な円板 | すべらずに転がること | |
| シャールの定理の中心となるステップ | , |
ポイント: 運動とエネルギーは同じ線で分かれます。剛体の微小な変位は重心の並進とそのまわりの回転の和で、運動エネルギーは前者の と後者の の和になり、交差項はありません。エネルギーの分け方だけなら、剛体である必要はありません。
どんな粒子の集まりでも、 は重心のまわりのエネルギーと の和で、交差項はありません。
💡 ここでは粒子どうしを何も結びつけていません。同じ分け方が、気体にも、ブレイクショットのあとのビリヤードの球にも、爆竹の破片にも当てはまります。そして、慣性系によって変わるのは の項だけです。
すべらずに転がると、どの点も と重心のまわりの回転を合わせた運動をするので、円板のエネルギーは 2/3 と 1/3 に分かれます。
二つの粒子の一歩は、重心の一歩 と各粒子の重心のまわりの一歩の和です。距離が一定なら、後者は一つの角度 の回転になります。
💡 一歩は拡大して描いています。関係式はどれも変位について一次です。定理を完全に示すには、さらに物体のすべての粒子が、共通の一つの角度だけ、物体の重心を通る共通の一本の軸のまわりに回ることが必要です。
問1 · 転がる円板の運動エネルギー
条件: 質量 、半径 の中身の詰まった一様な円板が、中心の速さ ですべらずに転がっています。全運動エネルギーを求めてください。
すべらずに転がるので 、また です。
同じことですが、 で、2/3 が並進、1/3 が回転です。
問2 · 爆竹
条件: の爆竹が摩擦のない床の上を ですべり、爆発して の2つの破片に分かれます。爆発の直後、どちらの破片ももとの直線に沿って、 と で動きます。爆発直後の、重心のまわりの運動の運動エネルギーを求めてください。
爆発は内部の現象なので、重心の速度は変わりません。
重心に対して、破片は と で動きます。
確認: で、 です。爆発の前は で、重心のまわりの部分はありませんでした。爆発が加えた は、すべて重心のまわりの項に入ります。
問3 · 二つの粒子に共通の角度
条件: 剛体の二つの粒子 と が、 離れています。微小な変位で、粒子1は二つの粒子の重心のまわりに 動きます。粒子2の重心からの距離と、重心のまわりの一歩の長さを求めてください。
はいくらですか?
はいくらですか?
換算質量は なので、
確認: です。 と から、
どちらも一つの角度だけ回ります: です。
問4 · 斜面を転がり落ちる
条件: 中身の詰まった一様な円板が静止状態から動き出し、斜面をすべらずに転がり落ちて、中心が 下がります。接触点は瞬間的に静止しているので、そこにはたらく静止摩擦力は仕事をしません。 として、斜面の下での速さ を求めてください。
仕事をする力は重力だけなので、力学的エネルギーは保存されます。転がりの条件から で、斜面の下での円板の運動エネルギーは
とおくと、
質量と半径は約分されるので、一様な円板ならどれも同じ速さで下に着きます。
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