古典力学 · 第25回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 意味 |
|---|---|---|
| 並進の運動方程式 | 重心(質量中心)は、すべての外力を受ける質量 の一個の質点のように動きます。回転についての情報は含みません | |
| トルクの分け方 | 軌道の部分 (外力をすべて重心に置く)と、スピンの部分 (各力を実際にはたらく点に置く。 は入らない) | |
| 軌道の関係式( は固定) | 重心にある一個の質点 に対する、トルクと角運動量の関係式です。並進の運動方程式から導かれ、新しい情報は加えません | |
| スピンの関係式 | でも成り立ちます。加速しているほかの点 のまわりでは、余分な項 が現れます |
ポイント: 一様な重力のもとでは なので、投げたバトンの は一定に保たれます。並進が放物線を決め、スピンが一定の回転を決めるのです。
点 を動かして変わるのは、軌道の部分 だけです。スピンの部分 には がまったく入っていません。
水平のまま落とした棒は回り始めません。それでも、落ちていく端のまわりには重力のトルクがあります。
重心のまわりのトルクがないので、バトンのスピンは一定です。一方、地面上の点のまわりの軌道角運動量は変化し続けます。
問1 · トルクを分ける
条件: 物体の重心の位置は です。これは原点にある固定点 から測ったものです。外力は だけで、点 にはたらきます。スピンの部分 を求めてください( は紙面の手前向き)。
重心から作用点へのベクトルは次のとおりです。
を使うと、
分け方で確かめましょう。軌道の部分は で、 のまわりのトルクを直接計算すると です。
問2 · 飛んでいるバトン
条件: バトンをくるくる回しながら投げます。空気抵抗は無視できます。正しい記述はどれですか。
スピン: 外力は各粒子にはたらく だけで、 はどの粒子でも同じです。
重心は で加速していますが、スピンの関係式は重心のまわりで成り立ちます。したがって は一定で、バトンは一定の割合で回ります。
軌道: 地面上の固定点 のまわりでは、
これは、重心が の横にある間はゼロではありません。したがって は変化し、その変化はすべて軌道の部分によるものです。
問3 · バトンの軌道角運動量
条件: 質量 のバトンが飛んでいます。ある瞬間、重心の位置は (地面上の点 から測ったもの)で、 で動いています。 で、 は紙面の手前向きです。その瞬間の と を求めてください。
はいくらですか。
はいくらですか。
変化率。 軌道の関係式では、重さ が重心にはたらきます。
軌道角運動量。 なので、
どちらも時計回りです。バトンのスピンは関係しません。スピンは一定の を、 に加えるだけです。
問4 · 加速する点のまわりのトルク
条件: 質量 、長さ の一様な棒を水平にして静かに放すと、棒は回らずに落ちていきます()。棒の左端にあって棒と一緒に落ちる点を とし、 は に対する速度で測ります。 を求めてください( は紙面の手前向き)。
加速する点 のまわりでは、スピンの関係式と同じ導出をすると、余分な項が残ります。
重心は だけ の右にあり、、 です。
は棒と一緒に落ちるので で、
落ちていく端のまわりで を使うと、棒が回り始めるという予測になってしまいます。重心のまわりなら、 から補正なしで正しい答えが得られます。
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