古典力学 · 第25回 · 動画5 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 何がわかるか |
|---|---|---|
| 方法1:力 + 重心(質量中心)のまわりのトルク | と、斜面に沿って上向きの | |
| 転がるための条件 | 静止摩擦力が出せるのは最大で () | |
| 方法2:エネルギー | 。 と は仕事をしない | |
| 方法3:(接触点が動いていく線の上の固定点 のまわり) | 。 も も使わない |
ポイント: 3つの方法はどれも と を与えます。方法は、何を問われているかで選びましょう。力なら方法1、速さならエネルギー、未知数をできるだけ少なくして加速度を求めたいなら のまわりのトルクです。摩擦のないブロックは に達します。円柱のほうが遅いのは、運動エネルギーの3分の1が回転に回っているからです。
転がるには斜面に沿って上向きに が必要で、静止摩擦力が出せるのは最大で です。
接触点が動いていく線の上の固定点 のまわりでは、摩擦力のトルクはなく、 を含む重力の項と の項は打ち消し合います。
同じ高さ から放すと、角度によらず、円柱は 、摩擦のないブロックは に達します。
問1 · 斜面を下る加速度
条件: 一様な中身の詰まった円柱()が、 の斜面をすべらずに転がり落ちます。 とします。斜面に沿って下向きの重心の加速度 を求めてください。
斜面に沿ったニュートンの第二法則と、重心のまわりのトルクの式です。
代入すると、
問2 · 静止摩擦力の大きさと向き
条件: 質量 の一様な中身の詰まった円柱が、、 の斜面をすべらずに転がり落ちます。 とします。円柱にはたらく静止摩擦力を求めてください。
中心のまわりのトルクから 、よって です。 を使うと、
向き: 中心のまわりでは、重力と垂直抗力はトルクをもちません。時計回りの回転 を増やすのは摩擦力だけなので、摩擦力は斜面に沿って上向きです。
問3 · 下での速さと、必要な摩擦
条件: 一様な中身の詰まった円柱が、 の斜面上で静止状態から動き出し、中心が 下がるまですべらずに転がります。 とします。下での中心の速さと、円柱が転がり続けるための最小の を求めてください。
下での重心の速さは?
静止摩擦係数の最小値は?
速さ(エネルギー): も静止摩擦力も仕事をしないので、
摩擦(方法1): は を超えられないので、
角度は速さには入りませんが、必要な摩擦を決めます。
問4 · 一様な球での P のまわりのトルク
条件: 一様な球()が、角 の斜面をすべらずに転がり落ちます。接触点が動いていく線の上の固定点 のまわりでトルクをとります。中心の加速度 を求めてください。
のまわりでは、摩擦力のモーメントアームはゼロで、 を含む重力の項と の項は打ち消し合うので、 です。 のまわりの角運動量は なので、
球()のほうが円柱()より速く下ります。 が小さいほど、回転に回るエネルギーが少ないからです。
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