古典力学 · 第25回 · 動画6 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 接触線上の固定点 のまわりのトルク | 。 は を通る床に沿ってはたらく | |
| 回転なしで投げ出し、最後は転がる: | ||
| 運動方程式 | すべっているあいだの、重心(質量中心)のまわりのトルクと | |
| 転がり始めたときの速さ | 一様な球、。このとき |
ポイント: 未知の力が消えるように点を選びます。床の上の固定点のまわりでは、摩擦力の作用線がその点を通り、重力と垂直抗力のトルクは打ち消し合います。ですから一つの保存則だけで、 も も知らないまま最後の速さが求まります。
固定点 が床から高さ のところにあるとき、そのまわりでは、すべっているボールにはたらくトルクの合計は です。
摩擦は中心を減速させ、 になるまでボールの回転を速めます。そのあいだ は少しも変わりません。
回転なしにすべらせて投げ出したとき、物体に残る速さは比 だけで決まります。
💡 チャレンジ: 4つの物体のうち、散逸する運動エネルギーが残る運動エネルギーとちょうど等しくなるのはどれかを予想してから、確かめてみましょう。
問1 · 転がり始めたときの速さ
条件: 一様なボウリングのボール()を、水平なレーンに 、回転なしで投げ出します。すべらずに転がり始めたときの速さを求めてください。
床の上の固定点 のまわりではトルクの合計がゼロなので、 です。はじめはスピンがなく軌道の部分だけ、最後は として両方の部分があります。
問2 · 点の選び方
条件: 水平な床の上をすべるボールに、重力 、垂直抗力 、動摩擦力 がはたらいています。すべっているあいだずっと角運動量が一定になる点の選び方を求めてください。
を、接触点から水平に距離 だけ後ろ、床から高さ の固定点とします。時計回り(、紙面の奥向き)を正にとると、
なので合計は です。これがどんな に対しても消えるのはちょうど のとき、つまり接触線上の固定点のときです。中心()では となり、 は変化します。
問3 · すべる時間と失われるエネルギー
条件: 質量 の一様なボウリングのボール()を、、回転なしで のレーンに投げ出します。 として、転がり始める時刻 と、摩擦によって散逸する運動エネルギーを求めてください。
すべるのは何秒間ですか?
散逸する運動エネルギーはいくらですか?
時間 すべっているあいだは 、 なので、
二つが等しくなるのは のときです。
エネルギー 、 なので、
問4 · バックスピンをかけて投げ出す
条件: 一様なボール()を水平な床の上に、前向きに で、 のバックスピン(ボールが右へ動くときの反時計回りの回転)をかけて投げ出します。すべらずに転がり始めたときの速さを求めてください。
床の上の固定点 のまわりのトルクは、スピンがどうであってもやはりゼロです(摩擦力は床に沿ってはたらき、)。時計回りが正なので です。
運動方程式でも確かめましょう。最下点は で前へすべるので、摩擦力は後ろ向きです。 は の割合で減るので となり、 です。これはどんな でも同じです。
正解数:0 / 4