古典力学 · 第25回 · 動画7 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 必要なもの |
|---|---|---|
| 衝突後の重心(質量中心) | 質量が等しい。スティックの中点から、ぶつけられた端のほうへ測る | |
| 運動量 | 氷の面内で正味の外力がはたらかない | |
| のまわりの角運動量 | は系の重心の位置に固定。一様なスティックでは | |
| 一回転あたりの距離 | 周期 。 によらない |
ポイント: 運動量がすべりを、角運動量が回転を決めます。回転はどの固定点のまわりで求めても同じになります。運動エネルギーは保存されません。 なので、5分の1はパテに使われます。
角運動量は氷の上のどの固定点 のまわりでも保存され、 をどう選んでも が得られます。
💡 効くのは の高さだけです。どちらの運動量も水平なので、 を横にずらしてもモーメントアームは変わりません。 では軌道の項がゼロ、 では最初の角運動量がゼロになります。
衝突後、重心は ですべり、二つの物体は で回転して、一回転ごとに 進みます。
一回転あたりの距離は、スティックの質量の分布によって を通じて決まり、 にはまったくよりません。
💡 パックが速いと、二つの物体は同じ割合で速くすべり、速く回転します。ですから は の中で約分されます。
問1 · 質量が異なる場合
条件: 質量 、長さ の一様なスティックが、摩擦のない氷の上に静止しています。質量 のパックが、スティックに垂直に ですべってきて一方の端にぶつかり、くっつきます。衝突後の系の重心の位置と速度を求めてください。
スティックの中点から系の重心までの距離
衝突後の系の重心の速さ
スティックの中点から測ります。スティックの質量は に、パックは にあります。
面内には正味の外力がはたらかないので、全運動量は保存されます。
だけで割ると となり、動く質量からパックが抜け落ちてしまいます。
問2 · スティック自身の中心
条件: 動画の衝突です。質量はどちらも 、一様なスティックの長さは 、パックの速さは で、、 です。衝突直後のスティック自身の中点の速さを求めてください。
系の重心はスティックの中点より 下にあるので、中点は重心より 上、パックと反対側にあります。中点の速度は、重心の速度に、重心のまわりの回転による速度を加えたものです。
一般に なので、 です。重心より下にあるパックの端は で動きます。
問3 · 回転と失われるエネルギー
条件: 一様なスティックとパックの質量はどちらも 、スティックの長さは です。パックはスティックに垂直に で一方の端にぶつかり、くっつきます。 と、パテに使われて失われる運動エネルギーを求めてください。
衝突後の角速度
失われる運動エネルギー
回転 のまわりでは なので、
エネルギー です。衝突後は 、 です。
パテに使われて失われたのは です。
問4 · 別のスティック
条件: スティックを、長さ の軽い棒の両端に小さな質量 を一つずつ付けたものに取りかえます。全質量はやはり で、 です。質量 のパックが棒に垂直に で一方の端にぶつかり、くっつきます。棒がちょうど一回転するあいだに系の重心が進む距離を求めてください。
棒の重心はやはり中点なので、系の重心もやはりそこから のところにあり、 です。 のまわりでは、
一回転には かかるので、
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