古典力学 · 第3回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 平均速度 | – グラフ上の割線の傾き | |
| 瞬間速度 | 接線の傾き。位置の導関数 | |
| 変位 | 符号つきの位置の変化(移動距離ではない) | |
| 両端の速度の平均 | が の1次式のときに限り に等しい |
行って戻ってくる移動では、物体は出発点に帰ってきます。では、平均速度はどれだけ遠くまで行ったかによるでしょうか。
時間間隔 を0まで縮めていくと、割線の傾きはどんな一定の値に近づくでしょうか。
💡 この極限の傾き、つまり としたときの割線の傾きこそが導関数 、すなわち瞬間速度 です。
が1次式のとき、 のどこで瞬間速度が平均速度に等しくなるでしょうか。
💡 中点で一致するのは、 が1次式の場合に特有のことです。 が曲がると、平行な接線の接点は中点からずれ、両端の速度の平均も に等しくなくなります。
問1
物体が の向きに m 進み、それから出発点まで m 戻ります。この往復に s かかります。
この往復での物体の平均速度はいくらですか。
✅ 正解です!正味の変位がゼロなので、平均速度もゼロです。
❌ 惜しい!それは平均の速さ(移動距離 / 時間)で、平均速度ではありません。平均速度には変位を使います。
❌ 惜しい!平均速度 = 変位 / 時間 で、往復の変位はゼロです。
解答:
平均速度に使うのは、移動距離ではなく変位です。物体は出発点に戻るので、正味の変位は次のようになります。
したがって、
移動距離の合計は m で、平均の速さは m/s ですが、速さと速度は別の量です。答えは 0 m/s です。
問2
位置–時間グラフ上で、ある時間間隔での平均速度を幾何学的に表しているのは、次のどれですか。
✅ 正解です!平均速度は縦の変化 ÷ 横の変化、つまり割線の傾きです。
❌ 惜しい!接線の傾きは瞬間速度です。平均速度は割線の傾きです。
❌ 惜しい!平均速度 = Δx/Δt = 縦の変化/横の変化 で、これは割線の傾きです。
解答:
平均速度は
で、これはちょうど、– グラフ上の2つの端点 と を結ぶ直線、つまり割線の傾きです。
答えは2つの端点を結ぶ割線の傾きです。
問3
位置の関数 について、導関数の極限による定義から、瞬間速度は となります。
のとき、 s での瞬間速度はいくらですか。
✅ 正解です!v(t) = b·t = 4 × 3 = 12 m/s です。
❌ 惜しい!18 は ½ b t²(位置)から出てくる値です。速度は v(t) = b·t です。
❌ 惜しい!v(t) = b·t に b = 4、t = 3 を代入すると、12 m/s になります。
解答:
極限による定義から、
と s を代入すると:
よくある落とし穴は、(位置)に代入してしまうことや、因子 を忘れることです。速度は なので、答えは 12 m/s です。
問4
正しいか誤りか:両端の速度の算術平均 は、どんな運動でも、いつも平均速度 に等しい。
✅ 正解です!両端の速度の平均についてのこの等式が成り立つのは v(t) が1次式のときだけで、どんな運動でも成り立つわけではありません。
❌ 惜しい!成り立つのは v(t) が t の1次式のときだけです。一般には、v_ave ≡ Δx/Δt です。
❌ 惜しい!もう一度考えてみましょう。
解答:
この主張は誤りです。等式
が成り立つのは、 が時間の1次関数であるときに限られます。たとえば では です。この特別な場合には、両辺とも になります。
速度が1次関数でないときは、両端の速度の算術平均は本当の平均速度と一致しません。いつでも頼れる定義は、次の式です。
正解数:0 / 4