古典力学 · 第3回 · 動画4 · インタラクティブ教材

グラフの面積から等加速度運動の公式へ

I重要な公式

公式 名称 説明
v(t)=v0+atv(t) = v_0 + at 等加速度運動の第一の公式 速度は時間の1次関数。傾きは aa、縦軸の切片は v0v_0
x(t)=x0+v0t+12at2x(t) = x_0 + v_0 t + \tfrac{1}{2}a t^2 等加速度運動の第二の公式 変位 = vv-tt グラフの下の面積
a-t グラフの下の面積=Δva\text{-}t\text{ グラフの下の面積} = \Delta v 加速度グラフの面積の法則 高さ aa、幅 tt の長方形から Δv=at\Delta v = at
vave=v0+v(t)2v_{\text{ave}} = \dfrac{v_0 + v(t)}{2} 中間の値としての平均速度 等加速度のときにだけ成り立つ

IIインタラクティブな可視化

可視化1 — 傾きが加速度

速度–時間グラフでは、縦軸の切片が v0v_0、傾きが一定の加速度 aa です。

可視化2 — 面積が変位

速度の直線の下の面積は、長方形 v0tv_0 t と三角形 12at2\tfrac{1}{2}a t^2 の和で、合わせて変位 Δx\Delta x になります。

💡 この台形の面積こそが、等加速度運動の第二の公式 x(t)−x0=v0t+12at2x(t) - x_0 = v_0 t + \tfrac{1}{2}a t^2 です。

可視化3 — 直線と放物線が出会う

一定の速さで進む物体の直線がはじめは先行しますが、加速する物体の放物線が ta=2v2/a1t_a = 2v_2/a_1 で追い越します。

III確認クイズ

問1

物体の初速度が v0=5v_0 = 5 m/s、一定の加速度が a=3a = 3 m/s² です。 等加速度運動の第一の公式 v(t)=v0+atv(t) = v_0 + at を使うと、t=4t = 4 s での速度はいくらですか?

✅ 正解です! v = 5 + (3)(4) = 17 m/s となります。

❌ 惜しい! 初速度に、増えた分の速度を足します:v = v₀ + at = 5 + (3)(4)。

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解答:

v0=5v_0 = 5、a=3a = 3、t=4t = 4 として、v(t)=v0+atv(t) = v_0 + at をそのまま使います:

v(4)=5+(3)(4)=5+12=17 m/sv(4) = 5 + (3)(4) = 5 + 12 = 17 \text{ m/s}

初速度に、増えた分の速度 at=12at = 12 m/s を足しています。

問2

等加速度のとき、00 から tt までの加速度–時間グラフの下の面積は、 変位ではなく速度の変化 Δv\Delta v に等しい。

正しいか誤りか?

✅ 正解です! a-t グラフの下の面積 = a·t = Δv です。変位を与えるのは v-t グラフの面積です。

❌ 惜しい! 長方形の面積 a·t は at = v(t) − v₀ = Δv に等しくなります。変位は v-t グラフのほうから求まります。

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解答:

aa が一定のとき、加速度–時間グラフは高さ aa の水平な直線です。00 から tt までの その下の面積は長方形になります:

面積=a⋅t\text{面積} = a \cdot t

等加速度運動の第一の公式から、at=v(t)−v0=Δvat = v(t) - v_0 = \Delta v です。したがって aa-tt グラフの下の面積は 速度の変化に等しくなります。(変位 Δx\Delta x を与えるのは、 vv-tt グラフの下の面積のほうです。)

したがって、この主張は正しいです。

問3

車が静止状態(v0=0v_0 = 0)から一様に加速し、100100 m 進むあいだに 2020 m/s に達します。x=12at2x = \tfrac{1}{2}at^2 と v=atv = at から加速度を消去すると t=2x/vt = 2x/v が得られます。加速していた時間はどれだけですか?

✅ 正解です! t = 2x/v = 2(100)/20 = 10 s です。

❌ 惜しい! t = x/v や t = v/a ではなく、x = 100 m、v = 20 m/s として t = 2x/v を使います。

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解答:

v0=0v_0 = 0 なので、式は x=12at2x = \tfrac{1}{2}at^2 と v=atv = at に簡単になります。 a=v/ta = v/t を位置の式に代入します:

x=12(vt)t2=12vt    ⇒    t=2xvx = \tfrac{1}{2}\left(\tfrac{v}{t}\right)t^2 = \tfrac{1}{2}vt \;\;\Rightarrow\;\; t = \frac{2x}{v}

x=100x = 100 m、v=20v = 20 m/s を代入します:

t=2(100)20=20020=10 st = \frac{2(100)}{20} = \frac{200}{20} = 10 \text{ s}

(確認として、加速度は a=v/t=20/10=2a = v/t = 20/10 = 2 m/s² です。)

問4

車が静止状態から一定の加速度 a1=3a_1 = 3 m/s² で動き出すのと同じ瞬間に、一定の速さ v2=16v_2 = 16 m/s のバスが車の横を通り過ぎます。位置を等しいとおいた式 32ta2=16 ta\tfrac{3}{2}t_a^2 = 16\,t_a から、追い越す時刻が求まります。車がバスを追い越すのは およそいつですか?

✅ 正解です! t_a で割ると (3/2)t_a = 16 となるので、t_a = 32/3 ≈ 10.7 s です。

❌ 惜しい! まず両辺を t_a で割ります:(3/2)t_a = 16 → t_a = 32/3 ≈ 10.7 s。32 で止めないでください(それは 3 で割る前の 2×16 です)。

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解答:

2つの位置の関数を等しいとおきます。車は x1(t)=12(3)t2=32t2x_1(t) = \tfrac{1}{2}(3)t^2 = \tfrac{3}{2}t^2、 バスは x2(t)=16tx_2(t) = 16t です。(t=0t=0 のあとで)両者が出会うのは、次の式が成り立つときです:

32ta2=16 ta\tfrac{3}{2}t_a^2 = 16\,t_a

両辺を tat_a で割ります(ta≠0t_a \neq 0 なので割ってかまいません):

32ta=16    ⇒    ta=2(16)3=323≈10.7 s\tfrac{3}{2}t_a = 16 \;\;\Rightarrow\;\; t_a = \frac{2(16)}{3} = \frac{32}{3} \approx 10.7 \text{ s}

代入し直すと、出会う位置は x1(ta)=32ta2=5123≈170x_1(t_a) = \tfrac{3}{2}t_a^2 = \tfrac{512}{3} \approx 170 m です。

正解数:0 / 4