古典力学 · 第4回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 位置ベクトル | 水平方向の座標 と鉛直方向の座標 を、向きと一緒に束ねたもの | |
| 速度ベクトル | 位置を成分ごとに微分したもの | |
| 加速度ベクトル | 速度を成分ごとに微分したもの | |
| 速度の成分 | どちらも、それぞれの座標をふつうの1次元の微分で微分しただけのもの |
位置ベクトルは、長さ の水平の辺と、長さ の鉛直の辺の和です。
時計 だけを共有する2つの独立な1次元の運動が、1点ずつ組み合わさって、1本の曲がった経路になります。
💡 チャレンジ: を上げても、左側のオレンジ色の高さと時間の曲線は動きません。鉛直方向の運動は、水平方向の運動の影響をまったく受けないのです。
各瞬間で、 の傾きは速度 であり、 の傾きは一定の加速度 です。
💡 これは微分の連なり を、1つの成分についてたどったものです。
問1
ある粒子の位置ベクトルが です ( と の単位はメートル、 の単位は秒)。
速度の水平成分 はいくらですか。
✅ 正解です! なので、水平方向の速度は一定です。
❌ 惜しい! 水平方向の座標 だけを で微分しましょう。 の項は鉛直方向のもので、ここでは関係ありません。
解答:
水平方向の座標は です。速度は位置の時間微分で、 成分ごとにとります。
の項()は鉛直方向の運動に属し、水平成分には影響しません。 2つの方向は独立だからです。したがって で、一定です。
問2
同じ粒子 を考えます。
加速度ベクトル はどれですか。
✅ 正解です! 、 なので、 です。
❌ 惜しい! 加速度は位置の二階微分です。各成分を2回微分しましょう。、 です。
解答:
位置を成分ごとに2回微分します。
まず速度です。
次に加速度です。
したがって
水平方向の運動は速度が一定(加速度 0)で、鉛直方向の運動は 一定の加速度 をもちます。
問3
正しいか誤りか:重力のもとで運動する放物体では、水平方向の 打ち出しの速さ を変えると、鉛直方向の位置 の時間変化も変わる。
✅ 正解です! 鉛直方向の運動は鉛直方向の量だけで決まります。 の式に が入ることはありません。
❌ 惜しい! 成分どうしは独立です。 の式には水平方向の量が含まれないので、 が影響することはありません。
解答: 誤り。
水平方向と鉛直方向の運動は独立で、共有しているのは時計 だけです。 鉛直方向の運動は、鉛直方向の式 (、)だけで決まり、そこには はまったく現れません。
を変えると、経路は水平方向に伸びたり縮んだりしますが、高さと時間の関係は まったく変わりません。これはまさに、可視化2で示した独立性です。
問4
ある粒子が 、(SI単位)で運動しています。速度の鉛直成分 が 0 になる(弧の最高点)のは、どの時刻 ですか。
✅ 正解です! から s です。
❌ 惜しい! 鉛直方向の座標だけを微分します。 として、 を解きましょう。
解答:
鉛直方向の速度は、鉛直方向の座標の導関数です。
これを 0 とおきます。
で鉛直方向の速度は 0 になります。粒子はその瞬間、水平方向にだけ動いている、 つまり弧の最高点にいます。(ここで は何の役割も果たしません。 水平方向と鉛直方向の部分は独立だからです。)
正解数:0 / 4