古典力学 · 第5回 · 動画4 · インタラクティブ教材
半径 の円の上を、角 、角速度 で 動く粒子について:
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 極座標で表した加速度 | 動径成分 + 接線成分 | |
| 円の上の速度 | 接線方向の成分だけ | |
| 接線加速度 | 速さが変化するときだけ 0 でない | |
| 動径方向の加速度(向心加速度) | 常に — 内向きを向く |
導出のかなめとなる恒等式: 。 であり、 だからです。
固定された軸 とは違い、極座標の単位ベクトル は円の上の点ごとに向きを変えます。
💡 この座標の向きは一定ではないので、 の微分には積の微分法則(積の公式)が必要です。そこで余分に出てくる項 こそが、内向きの加速度です。
なので、内向きの矢印は の符号によらず残り、接線方向の矢印は とともに向きが反転します。
のとき、動径成分の曲線はちょうど で 0 に接し、接線成分は増え続けます。
💡 で角速度は 0 を通過します。粒子は一瞬止まって回る向きを反転しますが、 なので、角加速度はもち続けています。
問1
半径 の円の上を角速度 で動く粒子について、加速度の動径成分(向心成分)は どれでしょうか。
✅ 正解です! 動径成分は です。
❌ 惜しい! 動径成分は のついた項から来るので、 です(マイナス符号と、θ¨ ではなく ω の2乗であることに注意しましょう)。
解答:
を積の微分法則で微分し、 を使うと、次が得られます。
動径成分( の係数)を読み取ると:
マイナス符号と2乗があるからこそ、この成分は常に内向きになります。
問2
正しいか誤りか: 粒子が回る向きを反転させる(つまり の符号が正から負に変わる)と、動径方向の加速度 は 内向きから外向きに切り替わる。
✅ 正解です! は で決まるので、ω の符号がどうであれ負(内向き)のままです。
❌ 惜しい! は ω ではなく で決まるので、ω の符号を反転させても は変わらず、内向きのままです。
解答:
ここで 、 なので、 の符号によらず です。 動径成分が負ということは、加速度が(外向きの) と逆を向く、つまり 内向き、円の中心を向くということです。回る向きを反転させると の符号は変わりますが、 の符号は変わらないので、 は内向きのままです。
したがって、この主張は誤りです。
問3
導出では、単位ベクトル の時間微分が必要です。 ( は に依存するので)連鎖律を使うと、 はどうなるでしょうか。
✅ 正解です! かっこの中は にまとまるので、 となります。
❌ 惜しい! 微分すると、因数 に がかかった形になります。符号に気をつけましょう。
解答:
連鎖律を使って項ごとに微分します:
かっこの中は なので、
これが、内向き(動径方向)の加速度を生み出す項です。
問4
半径 の円の上の粒子の角が、 として で与えられています。向心加速度(動径方向の加速度)が 初めて 0 になる時刻 はいつでしょうか。
✅ 正解です! とおいて解くと、 です。
❌ 惜しい! には が必要なので、、 です。3A は根号の中の分母に残しておきましょう。
解答:
動径方向の加速度は で、 です。 なので、 となるには、 2乗されている量そのものが 0 でなければなりません:
(時間は正なので)正の平方根をとると:
この瞬間 で、粒子は一瞬だけ回転を止めて 向きを反転します。そこでも接線加速度は であることに注意しましょう。
正解数:0 / 4