古典力学 · 第5回 · 動画5 · インタラクティブ教材

等速円運動:周期・振動数と向心加速度

I重要な公式

公式 名称 説明
v=r ∣ω∣v = r\,\lvert\omega\rvert 速さ 等速円運動では一定
T=2πωT = \dfrac{2\pi}{\omega} 周期 1周にかかる時間
f=1T=ω2πf = \dfrac{1}{T} = \dfrac{\omega}{2\pi} 振動数(周波数) 1秒あたりの回転数。単位はヘルツ(Hz)
∣ar∣=rω2=v2r=4π2rf2=4π2rT2=v ∣ω∣\lvert a_r\rvert = r\omega^2 = \dfrac{v^2}{r} = 4\pi^2 r f^2 = \dfrac{4\pi^2 r}{T^2} = v\,\lvert\omega\rvert 向心加速度 常に内向き (−r^)(-\hat{r}) を向く

II可視化1 — 速度ベクトルと加速度ベクトル

速さが一定でも、大きさ一定の加速度があります。速度は接線方向を向いたまま、一定の強さの引っぱりが内向きにはたらきます。

💡 v=rωv = r\omega は直線的に増えますが、ar=rω2a_r = r\omega^2 は ω\omega の2乗で増えます。そのため回転の速さを2倍にすると、速さは2倍、内向きの引っぱりは4倍になります。

III可視化2 — 周期と振動数

周期も振動数も角速度だけで決まり、ω\omega が大きくなると互いに逆向きに変化します。

IV可視化3 — 内向きの加速度を導く

内向きの加速度はどこから来るのでしょうか。小さな角だけ向きの違う、同じ長さの2つの速度の差をとります。

💡 ∣Δv⃗∣≈v Δθ\lvert\Delta\vec{v}\rvert \approx v\,\Delta\theta を Δt\Delta t で割り、Δθ→0\Delta\theta \to 0 とすると、∣ar∣=v∣ω∣=rω2\lvert a_r\rvert = v\lvert\omega\rvert = r\omega^2 が得られます。

V確認クイズ

問1

物体が等速円運動をしています。その速度と加速度について 正しいものはどれでしょうか。

✅ 正解です! 速さは一定ですが、道すじを円に曲げる、大きさ一定の内向きの加速度(向心加速度)があります。

❌ 惜しい! 速さが一定でも、向きが変われば加速度があります。そしてその加速度は、運動の向きではなく内向きを向きます。

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解答:

等速円運動では接線方向の力が 0 なので、速さ v=r∣ω∣v = r\lvert\omega\rvert は 一定に保たれます。しかし速度の向きは絶えず変わるので、速度ベクトルは 変化します。この変化が加速度です。残る加速度は動径方向の成分だけです:

a⃗r=−rω2 r^\vec{a}_r = -r\omega^2\,\hat{r}

マイナス符号は、この加速度が内向き、つまり中心を向くことを表します。「等速」とは速さが一定という意味で、 加速度が 0 という意味ではありません。

問2

物体が角速度 ω=4 rad/s\omega = 4\ \text{rad/s} で円軌道を回っています。周期 TT はいくらでしょうか。

(T=2πωT = \dfrac{2\pi}{\omega} を使いましょう。)

✅ 正解です! T = 2π/4 = π/2 ≈ 1.57 s です。

❌ 惜しい! T = 2π/ω を使いましょう。ほかの選択肢は、ω で割らずにかけているか、因数 2π を落としています。

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解答:

T=2πω=2π4=π2≈1.57 sT = \frac{2\pi}{\omega} = \frac{2\pi}{4} = \frac{\pi}{2} \approx 1.57\ \text{s}

周期は角速度だけで決まり、半径は入ってきません。物体が角度を速く掃いていくほど、 1周にかかる時間は短くなります。

問3

自動車が半径 r=50 mr = 50\ \text{m} の円形のコースを、一定の速さ v=20 m/sv = 20\ \text{m/s} で回っています。向心加速度の大きさはいくらでしょうか。

(∣ar∣=v2r\lvert a_r\rvert = \dfrac{v^2}{r} を使いましょう。)

✅ 正解です! v²/r = 400/50 = 8 m/s² です。

❌ 惜しい! 速さを2乗するのを忘れないようにしましょう:a_r = v²/r = (20²)/50。

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解答:

∣ar∣=v2r=(20)250=40050=8 m/s2\lvert a_r\rvert = \frac{v^2}{r} = \frac{(20)^2}{50} = \frac{400}{50} = 8\ \text{m/s}^2

これは、速さと半径で表した向心加速度の式です。「0.4」は速さを2乗し忘れた場合 (v/r=20/50v/r = 20/50)、「2.5」は比を逆にした場合(r/vr/v の組み合わせ)に出てくる値です。 速さは必ず2乗しましょう。

問4

正しいか誤りか: 等速円運動をする物体の角速度 ω を(半径は固定したまま) 2倍にすると、向心加速度もちょうど2倍になる。

✅ 正解です! a_r = rω² なので、ω を2倍にすると加速度は4倍(×4)になります。

❌ 惜しい! 速さ v = rω は2倍になりますが、a_r = rω² は ω の2乗で決まるので、4倍になります。

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解答: この主張は誤りです。

向心加速度は ∣ar∣=rω2\lvert a_r\rvert = r\omega^2 です。ω を2倍にすると ω2\omega^2 が (2ω)2=4ω2(2\omega)^2 = 4\omega^2 に置きかわるので、加速度は2倍ではなく4倍になります。

∣ar∣new∣ar∣old=r(2ω)2rω2=4\frac{\lvert a_r\rvert_{\text{new}}}{\lvert a_r\rvert_{\text{old}}} = \frac{r(2\omega)^2}{r\omega^2} = 4

(速さ v=rωv = r\omega は確かに2倍になりますが、加速度は ω の2乗で決まります。)

正解数:0 / 4