ファイナンス理論 · 第14回 · 動画7 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| ファンドの超過リターン | ベンチマークはファンドと同じリスクを持ち、手数料を差し引いたあとで測ります。米国の株式投資信託(1972〜1991年)では、平均は0を下回りました | |
| リスクプレミアム | 1926〜2025年の年次リターンの算術平均。 はTビル金利の平均です | |
| ボラティリティの年率換算 | 平均的な個別株:、つまり年およそ | |
| 平常時と比べたVIX | 2008年11月初めと10月下旬の値を、1990年以降のVIXの平均 と比べたもの |
ポイント:このユニットでそろった、ポートフォリオ理論の材料は3つです。年およそ のプレミアムを含む期待リターン、ポートフォリオよりはるかに大きい個別株のリスク 、そしてプラスではあるものの完全にはほど遠い相関 です。
次のピーター・リンチを前もって見つける方法がなければ、でたらめに選んだファンドで期待できるのはヒストグラムの平均です。
スキルのないアクティブ・ファンドが稼ぐのは市場から手数料を引いた分で、インデックス・ファンドとの差は複利で広がります。
💡 2025年12月までの20年間で、米国株を運用するアクティブ・ファンドの約 がベンチマークを下回りました(S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス)。これは指数よりリターンが低かったということで、お金を失ったという意味ではありません。
VIXはパーセントで表した年率のボラティリティです。2008年の値は、長期の標準をはるかに上回りました。
問1 · Tビル金利を逆算する
条件:1926〜2004年の米国株の年次リターンの算術平均は 、年次リスクプレミアムの平均は でした。この2つの数字から導かれる、米国短期国債(Tビル)の平均金利を求めてください。
リスクプレミアムは、期待リターンから無リスク金利を引いたものです:
1926〜2004年の算術平均を使うと:
1926〜2025年のデータで同じ計算をすると、 です。どちらの組も年次リターンの算術平均です。複利の を、算術平均のプレミアムと組み合わせることはできません。
問2 · 下回ることは、損をすることではない
条件:20年間にわたって、あるベンチマーク指数が年 の複利で成長します(説明用)。架空のアクティブ・ファンドであるファンドQは、そのベンチマークを年 パーセントポイント下回ります。正しい記述はどれですか。
「年 ポイント下回る」は、ベンチマークに対して測ったものです:
これはプラスのリターンなので、ファンドQの投資家はお金を増やしました。ただし、同じベンチマークに連動するインデックス・ファンドで得られたはずの額よりは少ないのです。2025年12月までの20年間で、米国株を運用するアクティブ・ファンドの約 がベンチマークを下回ったという結果は、まさにこのように読みます。
問3 · 穏やかな月と荒れた月を年率で見る
条件:市場の月次リターンの標準偏差は、月およそ から までの幅がありました。両端を、時間の平方根による換算で年率に直します(各月は独立)。穏やかな端の年率の と、荒れた端の年率の が1990年以降のVIXの平均(約 )の何倍かを求めてください。
穏やかな端(月2%)の年率の σ
荒れた端(月20%)を年率換算すると、19.4 の何倍か
ステップ1:両端を年率換算する(各月は独立なので、 は 倍になります):
ステップ2:VIXの平均と比べる。VIX自体がパーセントで表した年率のボラティリティなので、両者はそのまま比べられます:
穏やかな月のボラティリティは、年率で表すと標準の 〜 を大きく下回ります。荒れた月のボラティリティはVIXの長期平均の3倍を超え、2008年後半の 超の値の領域に入ります。市場のボラティリティは時間とともに変わるのです。
問4 · 20年間の手数料の重み
条件:あるベンチマーク指数は、手数料を差し引く前で毎年 のリターンを生みます(説明用)。それに連動するインデックス・ファンドの手数料は年 なので、 で成長します。スキルのない架空のアクティブ・ファンドの手数料は年 なので、 で成長します。それぞれに同じ額を投資し、20年間置いておきます。アクティブ・ファンドの最終的な価値がインデックス・ファンドの価値をどれだけ下回るかを、インデックス・ファンドの価値に対する割合で求めてください。
ステップ1:正味の成長率。インデックス・ファンドは 、アクティブ・ファンドは です(どちらも年率)。
ステップ2:最終的な価値の比(投資額は約分されて消えます):
ステップ3:不足分。
スキルのないファンドが稼ぐのは市場から手数料を引いた分なので、年1ポイントに満たない手数料の差でも、20年間で最終的な価値の約7分の1を失います。平均的なアクティブ・ファンドがパッシブな代わりの選択肢を下回る理由の一部です。
正解数:0 / 4