ファイナンス理論 · 第15回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| (例:) | ショートに上限のあるロング・ショート・ファンド(130/30、120/20、180/80) | ウェイトの合計はやはり1なので、ショートのウェイトの下限は、ロングのウェイトの上限でもあります |
| レバレッジをかけた住宅 | 分母は正味投資額(頭金)です。借入は負のポジションで、レバレッジ比率 = 住宅の価値 / 自己資本 です | |
| 自己資本の実現リターン(利息は無視) | 価格の変化率はすべて、レバレッジ比率倍になって自己資本に表れます。利益でも損失でも同じです | |
| は定義できない | 正味投資額ゼロ | 正味で投じたお金がないので、パーセントのウェイトは存在しません。ポジションは金額で表します |
ポイント:1つの公式で、3つの構造すべてを扱えます。どの場合も、負のポジション(空売りか借入)が、100%を超えるロングのエクスポージャーの資金源になっています。負のポジションがロングと同じ大きさまで増えると、ウェイトの分母が0になり、パーセントの代わりに金額を使わなければなりません。
ロングのウェイトとショートのウェイトの合計は常に100%なので、ショート側に上限を設けると、ロング側にも上限がかかります。
💡 ロングしかできないマネージャーは、ある株が下がると思っても、組み入れないでおくことしかできません。上限つきのショート側があれば、ネットで100%のロングを保ったまま、その株が下がったときに利益を得られます。130/30型は2008年以前に非常に人気があり、最初の数年間はS&Pを上回りましたが、2008年以降に大きく縮小し、2020年代半ばに再び関心を集めました。
借入は負のウェイトなので、説明用の住宅の価格が動くと、その変化率は何倍にもなって自己資本に表れます。
ショート・ポジションがロングと同じ大きさに近づくと、ウェイトの分母は0に向かって縮み、ウェイトは発散します。
💡 正味投資額ゼロは、リスクゼロではありません。Aが上がってBが下がれば両方の側で利益が出て、Aが下がってBが上がれば両方の側で損失が出ます。それぞれの側の金額が、どれだけのお金がかかっているかを示しています。
問1 · 150/50ファンドを金額で
条件:あるマネージャーが、顧客の資金2億5,000万ドルで150/50ファンドを運用しています。ファンドのロングとショートのポジションを金額で求めてください。
150/50ファンドは 、 で、 です。
ロング:1.50 × 2億5,000万ドル = 3億7,500万ドル。ショート:0.50 × 2億5,000万ドル = 1億2,500万ドル分の株を借りて売ります。
検算:3億7,500万ドル − 1億2,500万ドル = 2億5,000万ドルで、顧客が預けたお金です。空売りで調達した1億2,500万ドルが、100%を超える分のロングのエクスポージャーの資金になります。
問2 · 頭金10%
条件:$360,000 の家を頭金10%で買い、残りを借ります。住宅ローンの利息と費用は無視します。その後、家の価格が6%下がりました。自己資本の変化を、出したお金に対するパーセントで求めてください。
頭金(自己資本):10% × $360,000 = $36,000。借入:$324,000。
ウェイト: = $360,000 / $36,000 = 1000%、 = −$324,000 / $36,000 = −900% で、合計は100%です。レバレッジ比率は10対1です。
金額で見ると、家は 6% × $360,000 = $21,600 値下がりし、ローンは変わらないので、自己資本は $36,000 から $14,400 に減ります。変化は −$21,600 / $36,000 = −60% です。
ウェイトで見ると:
問3 · ショート側は下落を和らげるか
条件:ある150/50ファンドが、顧客の資金4,000万ドルを運用しています。1か月のあいだに、ロングで保有するすべての株も、空売りしたすべての株も、12%下がりました。ファンドの損益を求めてください。
ポジション:ロングは 1.50 × 4,000万ドル = 6,000万ドル、ショートは 0.50 × 4,000万ドル = 2,000万ドル。
ロング側:12% × 6,000万ドル = 720万ドルの損失。ショート側:借りた株の価値は 12% × 2,000万ドル = 240万ドル下がったので、買い戻す費用は売却で得た額より240万ドル少なくて済みます。つまり240万ドルの利益です。
ネット:−720万ドル + 240万ドル = −480万ドルで、−480万ドル / 4,000万ドル = −12% です。
ウェイトで見ると:
ウェイトの合計は100%なので、すべての株を同じ率だけ動かす変化は、ファンドも同じ率だけ動かします。ですから150/50の構造が、同じロングを100%で持つ場合を上回るのは、空売りした株がロングの株より悪い成績のときだけです。
問4 · 正味投資額ゼロ
条件:株Aを1株 $60 で200株買い、株Bを1株 $20 で600株空売りして、その代金でAの購入費用をまかないます(証拠金の要件は無視します)。
Aのポートフォリオ・ウェイトはいくらですか
その後、Aが3%上がり、Bが6%下がります。損益は金額でいくらですか
金額でのポジション:Aは 200 × $60 = $12,000、Bは −600 × $20 = −$12,000。
分母:$12,000 + (−$12,000) = $0 なので、 = $12,000 / $0 は定義できません。代わりに、ポートフォリオを金額で表します。Aを $12,000 ロング、Bを $12,000 ショートです。
ロングの側:3% × $12,000 = +$360。ショートの側:Bの株の価値は 6% × $12,000 = $720 下がったので、ショートを閉じると $720 の利益になります。
合計:$360 + $720 = $1,080。逆にAが下がってBが上がっていたら、両方の側で損失が出ていました。
正解数:0 / 4