ファイナンス理論 · 第18回 · 動画3 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 価格づけの対象 |
|---|---|---|
| 資本市場線 | 効率的ポートフォリオだけ:標準偏差に対する期待リターン | |
| 証券市場線(CAPM) | 効率的かどうかにかかわらず、すべての資産:ベータに対する期待リターン | |
| ベータ | 市場の動きに対する感応度。プレミアムを稼ぐのは、このリスクだけ | |
| 負の期待リターン | 証券市場線がゼロを横切るところ |
ポイント: なら 、 なら、資産の変動がどれほど大きくても です。 なら は を下回ります。市場リスクに対するヘッジには、お金を払う価値があるからです。
、プレミアム のとき、資産の期待リターンはベータだけで決まります。市場の から、ゼロを下回るところまで。
ベータがゼロの資産は、市場と同じくらい大きく揺れ動くことがあっても、期待リターンはTビルと同じ だけです。無リスク資産ではありません。下の経路は説明用で、40年間の平均がちょうどその期待リターンになるようにつくってあります。
1年後の期待ペイオフ $100 を、証券市場線の率で割り引きます。ベータが低いほど、価格は高くなります。
💡 測定されたベータはほとんどすべて正で、 から の間に集まっています。ベータがゼロ前後の金鉱株が、現実の例でヘッジにいちばん近いものです。ですから、この曲線の左側にある資産は、見つけるのがとても難しいのです。
問1 · 直線上の1点
条件(説明用、年率):、市場リスクプレミアム です。ある株式は です。証券市場線による、その期待リターンを求めてください。
市場そのもの()は を稼ぎます。ベータが なら、プレミアムの5分の1、つまり ポイントが上乗せされます。
問2 · 変動は大きいのにベータはゼロ
条件(説明用、年率):、市場リスクプレミアムは です。資産 は、年率の標準偏差が で、市場との共分散はゼロです。CAPMによる の期待リターンがTビルと比べてどうなるかを答えてください。
は直線の切片の位置、Tビルと同じ高さにあります。それでも、2つは別の資産です。Tビルのリターンは前もってわかっていますが、 のリターンは、ふつう上下に 前後揺れます。無リスクのリターンを稼ぐのは、平均としてだけです。
問3 · 交差点の先
条件(説明用、年率):、市場リスクプレミアムは です。ある資産は です。その期待リターンと、証券市場線の期待リターンが負になるベータの境目を求めてください。
はいくつですか?
ベータがいくつより小さいと になりますか?
プレミアムの項が切片を上回るとき、期待リターンは負になります:
なので、この資産の期待リターンはゼロを下回ります。上で求めた と一致します。ベータが と の間なら、稼ぐのは より少ないものの、まだゼロよりは多くなります。
問4 · ヘッジの価格づけ
条件(説明用、年率):、市場リスクプレミアムは です。資産 ()と ()は、どちらも1年後に $1,000 を支払うと期待され、それ以外の支払いはありません。期待ペイオフを、それぞれの証券市場線の率で1年分割り引いて、今日の価格を求めてください。
の今日の価格はいくらですか?
今日、 は よりいくら高いですか?
証券市場線から求めた割引率:
1年分割り引いた価格:
: $1,000 / 0.998 ≈ $1,002.00
: $1,000 / 1.086 ≈ $920.81
差:$1,002.00 − $920.81 ≈ $81.19
の価格は期待ペイオフを上回っているので、期待リターンは負です。投資家がそれを受け入れるのは、 が、市場が下がるときに支払いを生みやすいからです。
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