ファイナンス理論 · 第18回 · 動画4 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| ポートフォリオのベータ | 共分散はそれぞれの引数について線形なので、 を で割ると、ベータの加重平均になります | |
| ポートフォリオの分散 | 線形ではありません。交差項があるので、構成銘柄を1つずつ見ても読み取れません | |
| ポートフォリオやプロジェクトの証券市場線 | ウェイトの合計は1なので、 は1回だけ現れます。リスク調整の部分は、 × 市場リスクプレミアムです | |
| 市場ファンドから株 へ小さなウェイト を移す | なら分散は増え、 なら減ります |
ポイント:要求収益率、資本の機会費用、リスク調整後割引率は、同じ1つの量です。プロジェクトなら、類似銘柄のベータをとって証券市場線に入れれば、出てくるのがそのプロジェクトの割引率です。
、プレミアム のもとで、3銘柄の組み合わせは、そのベータの加重平均で価格づけされます。
ファンド から1銘柄へ小さなウェイトを移すと、一次近似では、 のときに限って分散が増えます。
💡 この近似が成り立つのは、ウェイト が小さいときです。 よりはるかに速く小さくなる の項を落としているからです。それらの項を合計すると で、これは決して負になりません。ですから、ウェイトが大きければ、 の株でも結果的に分散を増やすことがあります。その取引が得かどうかは、証券市場線がその追加のリスクに割り当てる期待リターンにもかかっています。
プロジェクトの割引率は、類似銘柄のベータでの証券市場線のリターン、つまり にリスク調整を足したものです。
問1 · ポートフォリオのベータ
条件: あるポートフォリオは、 の株に 、 の株に 、 の株に を投じています。このポートフォリオのベータを求めてください。
市場との共分散はウェイトについて線形なので、ベータも線形です:
ウェイトはどれも0以上で合計が1なので、 は必ず、ポートフォリオの中で最も小さいベータと最も大きいベータのあいだにあります。
問2 · ポートフォリオの要求リターン
条件: (年率)、市場リスクプレミアム (年率)です。あるポートフォリオは、 の株に 、 の株に 、 の株に を投じています。証券市場線がこのポートフォリオに要求する期待リターンを求めてください。
ステップ1:ポートフォリオのベータ。
ステップ2:証券市場線。
検算:各株自身の証券市場線のリターンは 、、 で、 と、同じ数字になります。
問3 · 市場ファンドに加える
条件: あなたは分散 の市場ファンド だけを持っています。資金の を から の株へ移します。ポートフォリオの分散の変化のおよその値を求めてください。
株にウェイト 、 に を置くと:
の項を落とすと、 からの変化は
分散は、市場の分散の約 だけ減ります。
問4 · 会社の率か、プロジェクトの率か
条件: ある会社には3つの事業部があり、会社の価値のそれぞれ 、、 を占めています。3つの事業の類似銘柄のベータは 、、 です。、市場リスクプレミアムは で、どちらも年率です。会社のベータを求め、次に の事業での新しいプロジェクトの割引率を求めてください。
会社のベータはいくつですか?
プロジェクトの割引率はいくつですか?
会社のベータ(事業部からなるポートフォリオ):
会社全体の要求リターンは です。
プロジェクトの率。プロジェクトのリスクは の事業のリスクなので、その類似銘柄が率を決めます:
で割り引くと、このプロジェクトを過小評価してしまいます。そのキャッシュフローは、会社の平均的な事業よりも市場へのエクスポージャーが小さいからです。
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