ファイナンス理論 · 第2回 · 動画6 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 換算してから足す | 足す前に、二つの金額を一つのニューメレール(価値尺度財)にそろえます。英ポンドをニューメレールにすると、同じお金はペンスの単位まで £300.98 になります | |
| 時点 の為替レート | 時点 のドルを今日の価値で表すレートです。時点 の1ドルが今日のドルで何ドル分に当たるかを示します | |
| 正味現在価値の演算子 | どの項も時点0のドルで表されています。 には為替レートがつかず、 は初期投資です |
ポイント: 円と英ポンドが違う通貨であるのと同じように、日付の違うドルは違う通貨です。ニューメレールとする日付(普通は時点0、つまり今日のドル)を選び、各キャッシュフローをその日付の為替レートで換算してから、はじめて足します。レートさえ与えられれば、足し算は普通の算数です。難しさはすべてレートの中にあります。
¥150と£300の和は、どちらかの通貨をニューメレールに選ぶまで単位を持ちません。どちらを選んでも、表しているお金は同じです。
日付のついた各キャッシュフローは、それぞれの為替レートで時点0のドルに換算されます。そうしてはじめて、各項を足して になります。
💡 この3つの為替レートは説明のための値です。動画のレートと同じく出来合いの数字で、こうした数字が実際にどこから来るのかが次の問いです。
問1 · 換算してから足す
条件: あなたは¥600と£200を持っていて、市場レートは です。円をニューメレールとして、保有分の価値を求めてください。
円をニューメレールとすると、¥600はすでに基準通貨で表されているので、換算するのはポンドだけです。市場レートで換算します。
ロンドンの机では、同じ保有分をポンドで読みます。ペンスの単位まで求めると です(商は と続きます)。数も単位も違いますが、同じお金です。何もつかない800はどちらでもありません。そもそも単位がないのです。
問2 · レートのつかない項
条件: あるプロジェクトは、今日50の費用がかかり、時点1に30、時点2に40をもたらします。つまり 、、 です。為替レートは と です。時点0のドルで を求めてください。
時点0から2までの正味現在価値の演算子を書き、値を代入します。
最初の項に為替レートがつかないのは、もともと基準通貨で表されているからです。後の項はどれも和に加わる前に換算されていて、この足し算に意味があるのは、ひとえにそのためです。
問3 · 最後にかかる費用
条件: あるプロジェクトは、今日40の費用がかかり、時点1に70、時点2に30をもたらし、時点3には60の費用をかけて解体しなければなりません。つまり 、、、 です。時点1、2、3の為替レートは 、、 です。時点3の項を時点0のドルで求め、次に を求めてください。
時点3の項(時点0のドル)
価値
一項ずつ換算します。時点0のキャッシュフローにはレートは要りません。
時点3の費用はマイナスのキャッシュフローで、受け取りとまったく同じように時点3のレートで換算されます。4つのキャッシュフローをそのまま足すと になりますが、これは単位がそろっていない数です。
問4 · 借り手の側
条件: 借り手は今日100を受け取り、時点1、2、3にそれぞれ36を返済します。貸し手のキャッシュフローは、同じ金額で符号が逆です。時点1、2、3の為替レートは 、、 です。それぞれの側の を求めてください。
借り手:、その後、時点1〜3に
貸し手:、その後、時点1〜3に
返済は3つの日付で同じ金額ですが、日付ごとに別の通貨なので、それぞれのレートで換算します。
借り手の時点0のキャッシュフロー は換算が要りません。貸し手のものは です。
この演算子は、どのキャッシュフローがプラスか、マイナスのキャッシュフローがどこにあるかについて、何の制約も設けていません。ここではお金が先に入って後で出ていきますが、演算子は、先に投資するプロジェクトのときとまったく同じように、その二つを一つの和の中で差し引きします。
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