ファイナンス理論 · 第21回 · 動画6 · インタラクティブ教材
企業は実際に何を使うのか:回収期間・IRR・NPVの実態と資本予算の要点
I重要な公式
ポイント:ルール6は、NPV以外の方法を知っておくことです。回収期間法、収益性指数、IRRは広く報告され、追加の情報をもたらします。ただし、意思決定は主にNPVに基づいて行います。
II可視化1 — 企業はどのルールを使っているのか
答えは、調査が誰を対象にしたか、そして使っているかどうか、主要な手法かどうか、常に使っているかどうかのどれを数えたかで変わります。
III可視化2 — 主要な手法の推移(1959〜1981年)
主要な手法として、回収期間法は34%から5.0%に下がり、IRRかNPVは19%から81.8%に上がりました。
IV可視化3 — NPVで決め、ほかの指標は添える
7%で評価する2,000万ドルのプロジェクトでは、ここでIRRとPIは常にNPVと一致します。回収期間法は食い違うことがあります。
💡 ここでIRRとPIがNPVと一致するのは、支出が t=0 の1回だけで、検討しているプロジェクトがこれ1つで、割引率が 7% の1つだけだからです。規模の異なる相互排他的なプロジェクトの間では、間違ったほうを上位に置くことがあります。
V確認クイズ
問1 · 2つの競合するプロジェクトとルール1
条件:相互排他的な2つのプロジェクトがあり、資本コストはどちらも 7% です。プロジェクトAは今日1,000万ドルかかり、t=1 と t=2 にそれぞれ600万ドルを返します。IRRは約 13.1% です。プロジェクトBは今日3,000万ドルかかり、t=1 と t=2 にそれぞれ1,750万ドルを返します。IRRは約 10.9% です。企業はどちらのプロジェクトを選ぶべきですか?
✅ 正解です! BのNPV約164万ドルは、Aの85万ドルを上回ります。相互排他的なプロジェクトのルールは、最も高い収益率ではなく、最も大きいNPVです。
❌ 惜しい! IRRとPIは1ドルあたりの収益を測るもので、規模を無視します。相互排他的なプロジェクトについてのルール1はNPVを比べるもので、より大きな価値を生むのはBです。
❌ 惜しい! 「NPVが正のプロジェクトはすべて採択する」は、独立したプロジェクトのルールです。この2つは相互排他的なので、選べるのは1つだけです。
❌ 惜しい! 7% でのNPVはどちらも正で、IRRはどちらも
7% を上回ります。少なくとも一方のプロジェクトは価値を生みます。
❌ 惜しい! 7% でそれぞれのNPVを計算して、比べてください。
解答を見る
どちらのプロジェクトも2年間一定額を支払うので、7% の2年の年金現価係数を使います(単位:100万ドル):
1.071+1.0721≈0.934579+0.873439=1.808018
NPVA≈−10+6(1.808018)≈0.848
NPVB≈−30+17.5(1.808018)≈1.640
どちらも正ですが、プロジェクトは相互排他的なので、ルール1に従ってNPVの大きいほう、プロジェクトBを選びます。
IRR(約 13.1% 対 10.9%)もPI(10.848/10≈1.085 対 31.640/30≈1.055)もAのほうが高いのですが、どちらも投資1ドルあたりの尺度です。Bは3倍の資本でより小さい利幅を稼ぎ、約79万ドル多くの価値を生みます。
問2 · ルール2:相互作用の効果
条件:ある企業が、新しく追加する製品ラインを 7% で単独で評価したところ、NPVは−60万ドルでした。この製品を投入すると、既存製品の税引後キャッシュフローも t=1,2,3,4 に毎年25万ドルずつ増え、そのリスクは同じ(7%)です。正しい判断と、プロジェクトのNPVはどれですか?
✅ 正解です! 単独での損失を、相互作用の現在価値(約85万ドル)が上回るので、プロジェクトは約25万ドルの価値を加えます。
❌ 惜しい! それは単独での価値にすぎません。ルール2は、相互作用の効果を別に評価して、最後に足し合わせるというものです。
❌ 惜しい! 85万ドルは、相互作用だけの現在価値です。単独でのNPV −60万ドルを、まだ足す必要があります。
❌ 惜しい! 4×0.25=1.00 は、異なる時点のドルを足しています。足す前に、相互作用のキャッシュフローを
7% で割り引いてください。
❌ 惜しい! 単独でのNPVと、相互作用のキャッシュフローの現在価値を足してください。
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相互作用の効果の現在価値は、毎年25万ドルの4年の年金を 7% で割り引いたものです:
PV=0.25(1.071+1.0721+1.0731+1.0741)≈0.25(3.387211)≈0.8468
これを単独での価値に足します(単位:100万ドル):
NPV≈−0.60+0.8468≈0.2468
NPVは約25万ドルなので、採択します。単独で判断していれば、この製品ラインは棄却されていたでしょう。実行する価値を生んでいるのは、相互作用の効果です。
問3 · ルール3と4を組み合わせる
条件:あるプロジェクトのベータは β=1.2 で、無リスク金利は rf=1%、市場の期待リターンは E[Rm]=6% です。費用は今日600万ドルで、3年間の定額法でゼロまで減価償却します。売上高から現金営業費用を引いた額は1〜3年目に毎年300万ドルで、税率は 25% です(残存価値なし、運転資本なし)。会計担当者は、毎年 (3−2)(1−0.25)=0.75(単位:100万ドル)の利益を報告します。このプロジェクトのNPVはいくらですか?
✅ 正解です! CAPMから割引率は
7%、税引後キャッシュフローは毎年275万ドルで、NPVは約122万ドルです。
❌ 惜しい! それは会計上の利益を割り引いています。減価償却は現金の流出ではありません。600万ドルはすでに
t=0 で数えているので、減価償却を足し戻します:
0.75+2=2.75。
❌ 惜しい! それは税引前の300万ドルを割り引いています。ルール3が求めるのは税引後キャッシュフローです:
3(1−0.25)+0.25×2=2.75。
❌ 惜しい! それは
r=rf+βE[Rm]=8.2% を使っています。ベータをかけるのは市場の期待リターンではなく、市場リスクプレミアム
E[Rm]−rf=5% です。
❌ 惜しい! CAPMの割引率を求め、次に税引後キャッシュフローを求めてから、割り引いてください。
解答を見る
ルール4、割引率:
r=rf+β(E[Rm]−rf)=1%+1.2(6%−1%)=7%
ルール3、税引後キャッシュフロー(減価償却は毎年 D=6/3=2):
CFt=(Rt−Ct)(1−τ)+τDt=3(0.75)+0.25(2)=2.25+0.50=2.75
利益に減価償却を足しても、同じく 0.75+2=2.75 です。
ルール1、NPV(7% の3年の年金現価係数は ≈2.624316。単位:100万ドル):
NPV≈−6+2.75(2.624316)≈−6+7.2169≈1.2169
NPVは約122万ドルなので、採択です。
問4 · 予算の上限
条件:ある企業の今年の予算は1,000万ドルで(上限は1つだけ)、独立したプロジェクトが3つあります。どれも分割でき、どんな割合でも実行できます(費用とNPVもその割合になります)。7% での費用とNPVは、単位100万ドルで、Aが費用 8・NPV 2.0、Bが費用 4・NPV 1.4、Cが費用 5・NPV 1.5 です。この予算で得られるNPVの合計は、最大でいくらですか?
✅ 正解です! 投資1ドルあたりのNPVで順位をつけると、予算はB、C、Aの8分の1の順で埋まります:
1.4+1.5+0.25=3.15。
❌ 惜しい! NPVが最も大きいAから始めると、800万ドルを使って200万ドルを得て、残りの200万ドルではBの半分(70万ドル)しか買えません。合計で270万ドルです。予算に上限があるとき、大事なのはその予算で得られるNPVの合計なので、投資1ドルあたりのNPVで順位をつけます。
❌ 惜しい! BとCで900万ドルかかり、100万ドルが使われずに残ります。プロジェクトは分割できるので、残りの100万ドルでAの8分の1を買えます。
❌ 惜しい! 3つすべてで1,700万ドルかかり、1,000万ドルの予算を超えます。
❌ 惜しい! プロジェクトを投資1ドルあたりのNPVで順位づけし、その順に予算を埋めてください。
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投資1ドルあたりのNPV(収益性指数から1を引いたものと同じ):
B: 41.4=0.35,C: 51.5=0.30,A: 82.0=0.25
その順に1,000万ドルを埋めます。Bをすべて(400万ドル、NPV 1.4)、Cをすべて(500万ドル、NPV 1.5)、そして残りの100万ドルでAの 81 を買います(NPV 81×2.0=0.25)。
NPVの合計=1.4+1.5+0.25=3.15
これは315万ドルで、1,000万ドルで得られる最大の値です。
ここで1ドルあたりの順位づけがうまくいくのは、プロジェクトが分割でき、予算の上限が1つだけだからです。そうでなければ、PIが規模を見ないという問題が戻ってくるので、予算の範囲で可能な組み合わせについて、NPVの合計を比べなければなりません。複数年の予算では、さらに年と年のつながりが加わります。今年使うと決めた1ドルは、それ以降の年には使えない1ドルだからです。
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