ファイナンス理論 · 第23回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 証券市場線(CAPM) | 期待リターンはベータに対して直線的に上がります: なら 、 なら です | |
| 市場リスクプレミアム | 直線の傾き。リスク資産全体が無リスク金利を上回って提供する、追加の期待リターンです。適応的市場仮説のもとでは、時間とともに、また状況によって変化します | |
| プレミアムだけが動くときのシフト | が変わらなければ、各証券の期待リターンは、そのベータにプレミアムの変化をかけた分だけ動きます |
ポイント:CAPMは証券市場線を1本の固定された関係として扱います。しかし、大恐慌を生き抜き、それでもバスに乗り続けた女性のように、経験は選好を変えます。だから直線の傾きは動き、一般には直線である必要すらありません。
直線はいつも から始まります。経験が変えるのは、その傾き、つまり市場リスクプレミアムです。
💡 直線であること自体が、安定した合理的な選好にもとづくCAPMの前提です。動画が付け加えるのは、選好が変われば、リスクとリターンの関係は線形である必要すらない、という点です。
利益が投資家を呼び込み、投資家は利益を使い果たして去り、やがて利益がまた育ちます。
民間発行の発行額は、2006年のピークのうち、2008年にはどれだけが残り、2025年までにどれだけ戻ったでしょうか?
問1 · 平穏な時期の直線を読む
条件: 説明のための平穏な時期(数値は私たちの設定)では、無リスク金利は 、市場リスクプレミアムは です。 の株のCAPMの期待リターンを求めてください。
証券市場線に代入します:
比較のために、市場そのもの()は を得ます。市場よりも市場リスクの大きい株は、それより多くを得ます。
問2 · 危機のあとも平穏な時期の直線を使い続ける
条件: 同じ説明用の市場で、危機のあと、投資家が求める市場リスクプレミアムは になり(以前は )、 は のままです。あるアナリストは証券市場線を固定されたものとみなし、 の株に平穏な時期の直線を使い続けます。それによって株の期待リターンが何パーセントポイント過小評価されるかを求めてください。
平穏な時期の直線:。
危機後の直線:。
は動かないので、シフトは にプレミアムの変化をかけたものです。証券市場線を重力のような定数として扱うと、プレミアムが動いたとたんに、あらゆるリスク資産の価格を見誤ります。
問3 · 1つの株からプレミアムを読み取る
条件: 危機のあとの説明用の市場(数値は私たちの設定)で、 であり、 の株のCAPMの期待リターンは です。同じ市場で の株のCAPMの期待リターンを求めてください。
ステップ1: の株からプレミアムを求める
ステップ2:同じ直線上の の株
2点で直線が決まります。( のとき)と、価格のついた任意の1つの証券から、傾き、つまりその時点で成り立っている市場リスクプレミアムがわかります。
問4 · 儲からなくなった戦略
条件: 説明のための取引戦略(私たちが作った話)が、数年間にわたって異例に大きな利益を上げました。より多くのファンドがこの戦略を採用するにつれて、利益はほとんどゼロまで縮み、そうしたファンドの多くが閉鎖しました。数年後、この戦略を使うファンドはほとんど残っておらず、戦略は再び儲かるようになっています。適応的市場仮説に合う解釈はどれですか?
適応的市場仮説の帰結のうち2つが、この話を説明します。限定的な裁定は時折存在する:ある参加者のグループが儲かる機会を見つけ、時間がたつと、ほかの裁定取引者が競い合ってその利益を消していきます。戦略には盛衰がある:利益がなくなると投資家は去り、投資家が減ると機会がまた育ちます。羊が減ると牧草地が育つのと同じです。
この仮説が否定するのは、安定した形、つまり毎年毎年の安定した裁定(選択肢 b)と、効率性への永久的な切り替え(選択肢 c)です。選択肢 d は、戦略を使うファンドの数と利益とのつながりを無視しています。このつながりこそ、動画が民間発行の住宅ローン担保証券を例に説明した仕組みです。
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