ファイナンス理論 · 第3回 · 動画7 · インタラクティブ教材
年金の公式:永久年金から永久年金を引く
I重要な公式
ポイント:年金とは、時点0で買って時点 T で売る永久年金です。C/r を支払い、C/r を受け取って手放します。二つの項の違いは、T 期分の割引だけです。
II可視化1 — 引き算で年金を組み立てる
二つの永久年金の一方を遅らせると、時点 T より後はすべて打ち消し合い、残るのが年金です。
III可視化2 — 時点0で買い、時点Tで売る
永久年金は買ったときと同じ価格で売れます。その価格は、何期分さかのぼって割り引けばよいでしょうか。
売却価格を割り引く期間
💡 二つの方法は一致します。代数には買い手が登場しませんが、かけて引いた結果を r で割ると、その二つの項がそのまま購入価格と売却価格になります。
IV可視化3 — T回の支払いは永久年金のどれだけにあたるか
永久年金の価値は、時点 T で二つに分かれます。手元に残す支払いと、売り渡す支払いです。
V確認クイズ
問1 · 4年間の年金の価格
条件:今後4年間、毎年末に $500 を受け取ります。r=8% のとき、その現在価値を求めてください。
✅ 正解です! 永久年金の価格は $6,250 で、4年後の売却でも $6,250 が戻ってきます。その今日の価値は $4,593.94 です。年金は両者の差です。
❌ 惜しい!指数を確かめましょう。 売却は時点4なので、割り引くのは4期分です。5期分で計算しています。
❌ それは永久年金の価値です。 $500 / 0.08 = $6,250 は永久に支払いが続く場合です。この流れは時点4で止まるので、時点5以降のすべての価値を引く必要があります。
❌ 惜しい! 引く項は、売却価格
C/r 全体を割り引いたものです。$500 の支払い1回分ではありません。
❌ 惜しい! まず永久年金を評価し、そこから時点5以降の部分の価値を引きましょう。
解答を見る
時点0で永久年金を買い、時点4の支払いが届いたらすぐに売ります。購入価格は
rC=0.08500=6,250
金利は一定なので、売却価格も同じです。ただしこれは時点4での価値なので、4期分割り引いて時点0に戻します。
rC⋅(1+r)T1=1.0846,250=1.3604896,250=4,593.94
年金の価値は、この取引の正味のコストです。
PV=6,250−4,593.94=1,656.06
支払いごとに検算すると、462.96+428.67+396.92+367.51=1,656.06 です。現在価値は $1,656.06 です。
問2 · 売却の時点
条件:毎年 $40 を支払う永久年金を r=5% で買い、時点10の支払いが届いたらすぐに売ります。その売却の時点0での価値を求めてください。
✅ 正解です! 価格 $800 はすでに時点10での価値なので、10期分割り引けば時点0に戻ります。
❌ 惜しい!それは11期分です。 買い手の最初の支払いは確かに時点11に来ますが、
C/r はいつでも最初の支払いの
1期前の価値です。11期分割り引くと、その1年の待ち時間を二重に数えることになります。
❌ それは9期分です。 時点10の支払いを受け取るまで証書を持ち、その時点で渡すので、売却は時点10での価値です。
❌ $800 は時点10での価格で、時点0での価格ではありません。 まだ10期分の割引が必要です。
❌ 惜しい! まず売却時点での永久年金の価格を求め、その価格を時点0まで割り引きましょう。
解答を見る
金利が一定なら永久年金の価格は変わらないので、買い手が支払うのは
rC=0.0540=800
これは時点10での価値です。買い手の最初の支払いは時点11に来て、C/r は最初の支払いの1期前の価値だからです。したがって10期分割り引きます。
1.0510800=1.628895800=491.13
買い手の受け取る支払いを直接割り引き、1/1.0510 をくくり出して検算します。
1.051140+1.051240+⋯=1.05101[1.0540+1.05240+⋯]=1.05101⋅800=491.13
売却の価値は、時点0のドルで $491.13 です。
問3 · かけて引く
条件:次の有限の和の両辺に 1+r をかけ、その結果から元の和を引きます。
PV=1+rC+(1+r)2C+⋯+(1+r)TC
引き算の後に何が残りますか。
次に PV について解いてください。
✅ 正解です! 相手のいない項が二つあります。かけた後の和の先頭の
C と、元の和の最後の項
(1+r)TC で、後者はマイナスの符号つきで入ります。
❌ 打ち消し合いを確かめましょう。 1+r をかけると指数がすべて一つずつ下がるので、新しい和は
C,1+rC,…,(1+r)T−1C となります。
1+rC から
(1+r)T−1C までは両方の和に現れ、ペアごとに打ち消し合います。
❌ 割り算を確かめましょう。 r で割るのは
両方の項です。
C は
rC に、
(1+r)TC は
rC(1+r)T1 になります。
解答を見る
ステップ1:1+r をかける。各分母のべきが一つずつ下がります。
(1+r)PV=C+1+rC+⋯+(1+r)T−1C
ステップ2:元の和を引く。二つの和は 1+rC から (1+r)T−1C までのすべての項を共有しています。
(1+r)PV−PV=C−(1+r)TC⟹r×PV=C−(1+r)TC
ステップ3:r で割る。
PV=rC−rC(1+r)T1=rC(1−(1+r)T1)
永久年金は、最後の項がないだけで同じ議論です。級数が終わらないので C だけが残り、PV=rC となります。
問4 · ローンの返済額を決める
条件:$20,000 を r=6% で借り、毎年1回、5回の均等払いで返済します。最初の支払いは1年後です。返済額 C を求めてください。
✅ 正解です! 6% のもとで、$4,747.93 の5回の支払いの現在価値はちょうど $20,000 です。
❌ それはローン全体を将来まで複利で増やしています。 $20,000 × 1.06⁵ = $26,764.51 を5等分すると、すでに返済した元本にまで利息をかけることになります。
❌ それは元本を返すだけです。 $20,000 / 5 では、毎年の残高にかかる利息が抜けています。
❌ それは永久年金の支払い額です。 $1,200 = 0.06 × $20,000 は利息を永久に払い続けるだけで、$20,000 そのものは決して返済されません。
❌ 惜しい! 5回の支払い
C の現在価値を借入額と等しいとおき、
C について解きましょう。
解答を見る
返済は5期間の年金で、その現在価値は借入額と等しくなければなりません。
rC(1−(1+r)T1)=C⋅0.061−1.06−5=C×4.212364=20,000
C=4.21236420,000=4,747.93
取引として検算します。C=4,747.93 を支払う永久年金の価格は C/r=79,132 で、時点5での売却の今日の価値は 79,132/1.065=59,132 です。その差が、借りて手にした $20,000 です。
返済額は毎年 $4,747.93 です。
正解数:0 / 4