ファイナンス理論 · 第5回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 債券(フィックスト・インカム)の価値 | どの も、決まった日に支払われると約束された額です。デフォルトや不確実性をひとまず脇に置けば、現在価値で価格が付けられます | |
| セクターのシェア | あるセクターの数字を、同じ尺度の合計で割ったもの。例:2006年の債務残高では | |
| ストックとフロー | 残高 はある時点の水準(ストック)です。発行額は1年あたりの新たな債務(フロー)で、 を変えるのは、返済された債務を上回る分だけです | |
| 世界の債券に占める米国のシェア(2025年) | どちらも残高で、単位は兆ドルです。160.7の3分の1は約53.6なので、米国は3分の1をゆうに超えています |
ポイント:どの時期でも、ストックとフローは同じ首位セクターを示します。2006年は住宅ローン関連債(残高の24%、発行額の34%)、今日は米国債です(2026年8月の残高は約31.8兆ドル、2025年の発行額は4.8兆ドル)。いまや、ペースを決めているのは政府の借入です。
世界の債券160.7兆ドルのうち、米国の分はどれだけでしょうか。
残高はストック、発行額はフローで、どちらの時期も両者は同じ首位セクターを示します。
問1 · 米国以外の世界
条件:2025年の世界の債券残高は160.7兆ドル、米国の債券残高は61.2兆ドルでした。世界の債券のうち、米国以外の割合を求めてください。
世界の数字にはすでに米国が含まれているので、米国以外の世界はその差です:
世界の合計に対する割合は:
検算:米国のシェアは で、 ✓。米国市場だけで世界の3分の1をゆうに超え、それ以外をすべて合わせても3分の2をわずかに下回ります。
問2 · どれだけ大きいか
条件:2006年末、住宅ローン関連債の残高は6兆4,004億ドル(市場の24%)、米国債の残高は4兆2,838億ドル(16%)でした。住宅ローン関連債は米国債市場全体より何%大きかったかを求めてください。
ステップ1:差(単位:10億ドル)。
ステップ2:米国債市場に対する差の割合。比べる基準は米国債市場です:
比で見ても同じです: で、。
シェアで検算:どちらの額も同じ合計 (単位:10億ドル)に対するシェアなので、額の比はシェアの比に等しくなります。丸めたシェアでは 、つまり約50%大きく、丸めの分を考えれば一致します。24%と16%の差の8は、市場全体に対するパーセントポイントの差であって、米国債市場に対する%ではありません。
問3 · 前年のフローと米国債のシェア
条件:2025年の米国の長期債の発行額は11.5兆ドルで、前年比9.7%の増加でした。そのうち4.8兆ドルを米国財務省が発行しました。
2024年の長期債の発行額はいくらでしたか?
2025年の長期債の発行額のうち、米国債の割合はどれだけですか?
ステップ1:増加を元に戻す。「前年比9.7%の増加」は という意味なので、
検算: ✓。代わりに に を掛けると、新しい額の9.7%を引くことになり、 と小さすぎる値になります。
ステップ2:同じフローに占める米国債のシェア。分子も分母も2025年の発行額です:
分母に使いたくなる誤りが2つあります。61.2兆ドルは残高、つまりストックで、1年間の発行額ではありません。また、6つのセクター別の数字 は丸められていて、示された合計11.5兆ドルに届きません。
問4 · 新しい証券を分類する
条件:動画には出てこない2つの証券があります。(1) あるファイナンス会社が何千件もの設備リース契約をプールにまとめ、その支払いへの請求権を売る。(2) カナダ政府が債券を発行する。それぞれを分類してください。
設備リースのプール:2006年のデータの7つのセクターのどれですか?
カナダ政府の債券:標準的な6つのカテゴリーのどれですか?
設備リースのプール → 資産担保証券。資産担保証券は、どんな資産を裏付けにしてもかまいません。動画の例はクレジットカードの債権、自動車ローン、学生ローンで、リースのプールも同じ仕組みです。プールの支払いが請求権に回され、その請求権が投資家に売られます。住宅ローン関連債も同じ仕組みを持ちますが、あくまで住宅ローンに関するもので、統計では両者は別々のセクターとして数えられます。
カナダ政府の債券 → 国債。国債のカテゴリーには、米国の短期国債・中期国債・長期国債と、その海外の同等品であるドイツ連邦債、日本国債、英国のギルト債が入ります。カナダの中央政府の債券も、そうした同等品の一つです。政府機関債は米国の連邦政府機関や政府支援機関が、地方債は州や地方自治体が、社債等は企業が発行します。
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