ファイナンス理論 · 第6回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 利下げの余地 | 1ベーシスポイント(bp)は パーセントポイントなので、 の誘導目標は、2008年当時に下限と見なされていた より bp 上にあります。 bp の利下げは、その余地の4分の1を使うことになります | |
| 厳密な実質金利 | はインフレ率です。短い期間なら名目金利がインフレ率を下回ることがあり、そのとき となります | |
| 動画の例 | 名目金利 、例としてインフレ率 とすると、貯めた$1で1年後に買えるのは、今日の財で約$0.97分です |
ポイント:利下げが下げるのは資金のコストです。貸付は資金そのものを供給するので、資金が手に入るかどうかに直接手が届きます。FRBはどうやら、2008年9月を資金が手に入るかどうかの危機と判断したようです。だから誘導目標を2%に据え置き、AIGに最大850億ドルを貸し付けたのです。
誘導目標が2%なら、どの利下げも、ゼロより上にある200bpの余地の一部を使います。
ロー教授が表向きの理由として示した、FRBの判断とみられるものに従えば、AIGの破綻から強制的な売りへ至る連鎖を止めるのは、利下げと貸付のどちらでしょうか?
💡 ここでのロー教授は、はっきり推測だと断っています。FRBの本当の理由は外からは分からないので、コストより資金が手に入るかどうかを重く見たというのは、あくまでFRBの判断とみられるものです。
名目金利がインフレ率を下回ると実質金利はマイナスになり、貯蓄した人は1年後に貧しくなっています。
問1 · 余地の4分の1
条件:2008年9月16日(火)、FFレートの誘導目標は で、当時は が下限と見なされていました。 ベーシスポイントの利下げは、下限より上にある余地のどれだけの割合を使ったことになるでしょうか?
1ベーシスポイントは パーセントポイントなので、 の誘導目標から までの余地は次のとおりです。
bp の利下げは、そのうち次の割合を使います。
誘導目標は になり、残る余地は bp です。これが、FRBが自制した理由としてロー教授が挙げた1つ目です。さらに50ベーシスポイント下げれば、後で動ける余地がほとんど残らなかったのです。
問2 · 厳密な実質金利
条件:、例として とします。厳密な実質金利 を求めてください。
講座の前半で見た厳密な関係式を使います。
名目金利がインフレ率を下回っているので、実質金利はマイナスです。2%で貯めた$1で1年後に買えるのは、今日の財でわずか約$0.97分です。 という近道は近似にすぎず、金利が大きくなるほど厳密な値から離れていきます。
問3 · 貯蓄した人の実質的な損失
条件:ある人が$500を名目金利 で1年間預けます。その1年間のインフレ率は です。
実質金利は、小数第2位までで何%ですか?
年末の残高は、今日の財でいくら分の価値がありますか?
ステップ1:実質金利。
ステップ2:名目の残高。 $500は3%で$515.00に増えます。
ステップ3:1年分の6%のインフレで割り戻す。
したがって、残高で買えるのは今日の財で約$485.85分です。実質金利で検算すると: ✓。口座の残高は$15.00増えていますが、実質で見ると、この人は1年で$14.15貧しくなっています。
問4 · コストではなく、手に入るかどうか
条件:ある中央銀行が、提示されている金利はすでに低いのに、銀行や企業がそもそも資金を手に入れられないと判断しています。2008年9月のFRBの判断としてロー教授が示した読み方に合う対応を選んでください。
ロー教授の読み方(本人も推測だと断っています)は、FRBが見ていたのはコストの危機ではなく、資金が手に入るかどうかの危機(信用危機、流動性の危機)だった、というものです。
先物価格を待つことも、会社を破綻させることも資金を供給しないので、どちらも資金が手に入るかどうかの問題には対応しません。
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