ファイナンス理論 · 第7回 · 動画6 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| コンベクシティ | 価格1単位あたりの二階微分。 と は支払いの1期を単位とします。年2回利払いの債券を年単位で表すには、半年あたり で割り引き、各 を で割ります | |
| 二次のテイラー近似 | デュレーションは利回りの変化について一次の項を、コンベクシティは二次の項を受け持ちます | |
| ポートフォリオ | 各債券の尺度の時価加重平均。すべての利回りが同じだけ動くと仮定します | |
| ( のとき) | ボラティリティ | 一次の項は平均するとゼロになり、二次の項は「コンベクシティの半分 × 利回りの変化の分散」を加えます |
ポイント: 動画の債券(満期4年、クーポン6%を年2回払い、価格は額面。利回りはすべて半年複利の年率なので、半年あたり3%)は、、 です。利回りが6%から8%に上がると で、2つの項による推定値は です。正確な価格は (半年あたり4%)なので、外れは 未満です。デュレーションだけだと で、 近く低すぎます。
デュレーションの直線は正確な価格から離れていきますが、コンベクシティの項を加えると外れはほとんどなくなります。
利回りの変化幅が同じなら、下がったときの利益は上がったときの損失より大きいので、ボラティリティだけで価格の期待値が上がります。
2本のゼロクーポン債を組み合わせると、デュレーションもコンベクシティも平均されるので、組み合わせはデュレーションの等しい1本のゼロクーポン債より上に来ます。
💡 どちらの平均も、すべての債券の利回りが同じだけ動くことを仮定しています。投資家はコンベクシティに価値があることを知っているので、デュレーションが同じなら、コンベクシティの大きいポジションほど低い利回り、つまり高い価格で取引されます。コンベクシティの代金は、買うときに払っているのです。
問1 · 2つの項の公式を使う
条件: 価格 の債券があり、、 です。利回りが1パーセントポイント上がり、 となります。新しい価格の二次の推定値を求めてください。
一次の項:。二次の項:。
デュレーションだけなら と予測します。曲線は接線より上に曲がるので、コンベクシティの項が推定値を引き上げます。
問2 · 利回りが下がるとき
条件: 利回り6%の動画の債券(価格 、、、利回りは半年複利)があります。利回りが4%に下がります。新しい価格の二次の推定値を求めてください。
一次の項:。二次の項:。
すべてのキャッシュフローを半年あたり2%で割り引いた正確な価格は なので、推定値は 低いだけです。デュレーションだけだと で、 ずれます。8%に上がる場合と比べると、 の利益は の損失を上回ります。一方、デュレーションの直線はどちら向きにも と予測します。
問3 · 2本の債券のポートフォリオ
条件: あるポートフォリオは、債券A(、)を6,000万ドル、債券B(、)を4,000万ドル持っています。2本の利回りは同じだけ動きます。ポートフォリオの修正デュレーションとコンベクシティ、そして利回りが50ベーシスポイント(bp)上がったときの価値の変化の推定値を求めてください。
ポートフォリオの修正デュレーション は?
ポートフォリオのコンベクシティ は?
のときの価値の変化の推定値は?
ポートフォリオの価値は1億ドルなので、時価ウェイトはAが 、Bが です。
価値はおよそ (単位:百万ドル)、つまり234.8万ドル下がります。デュレーションだけなら、240万ドルの減少になります。
問4 · ボラティリティの価値
条件: 利回り6%の動画の債券(価格 、、)があります。金利の変動が大きくなり、明日の利回りは4%か8%のどちらかで、それぞれの確率は です。二次近似による価格の期待値を求めてください。
利回りの変化は同じ確率で か なので、、 です。
よって です。正確な価格で検算すると です。他の条件が同じなら、振れ幅が大きいほど債券の価格の期待値は上がります。市場では、投資家はそのコンベクシティの代金を前もって払っています。
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