線形代数 · 第1回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 概念 | 式 | 説明 |
|---|---|---|
| 行列の方程式 | 連立一次方程式をひとまとめに書いた形 | |
| 行の見方(3次元) | 各方程式 平面 | 解 = すべての平面の交わり |
| 列の見方 | 列を組み合わせて を作るスカラーを求める | |
| 一次結合(線形結合) | スカラー倍したベクトルの和 |
方程式の一つ一つが平面です。3つを重ねていくと、解は平面から直線へ、そして1点へと絞られていきます。
💡 未知数が3つを超えると、行の見方は通用しなくなります。変数が4つなら方程式の一つ一つが3次元の超平面になり、誰にも描けません。その穴をちょうど埋めてくれるのが列の見方です。
どんなスカラー で列を伸び縮みさせれば、矢印をつなげた和が目標 に着地するでしょうか。
💡 チャレンジ:0でないスカラーを1つだけ使って に届かせてみましょう。列の見方なら、その近道がひと目でわかります。
目標 を取り替えると、同じように矢印をつなげる手順で、別の解 に着地します。
💡 列の成分が3個でも3000個でも、問いは変わりません。組み合わせて に届くか、です。次元によらないこの性質こそ、列の見方が現代の線形代数の土台になっている理由です。
問1
方程式が3つ、未知数が3つの連立方程式を「行の見方」で見るとき、各方程式は三次元空間のどんな図形を表しますか。
✅ 正解です! 未知数が3つの一次方程式は、どれも3次元の中に1枚の平面を定めます。
❌ 惜しい! 未知数が3つの方程式が1つだけなら、自由度がいくつ残るかを考えてみましょう。
解答
未知数が3つの一次方程式1つには自由変数が2つあるので、その解の集合は3次元の中の2次元の面、つまり平面になります。
問2
、 のとき、列の見方を使うと解がすぐにわかります。それは が のどの列とまったく同じだからでしょうか。
✅ 正解です! b = [0, -1, 4] は3列目と一致するので、解は (0, 0, 1) です。
❌ 惜しい! 3つの列の和は [2-1+0, -1+2-1, 0-3+4] = [1, 0, 1] で、b とは等しくありません。b を各列と1本ずつ見比べてみましょう。
❌ 惜しい! b = [0, -1, 4] を各列と成分ごとに見比べてみましょう。
解答
を の各列と見比べます。
は3列目と等しいので、解は次のとおりです。
問3
正しいか誤りか:行の見方(交わる図形を目で見て考える方法)は、未知数が10個の連立方程式にも有効に使える。
✅ 正解です! 私たちが描けるのは2次元と3次元だけです。それより高い次元では、行の見方を目で見ることはできません。
❌ 惜しい! 9次元の超平面を描けますか。10次元の行の見方では、まさにそれが必要になります。
答え:誤り
行の見方では、 次元空間の図形を描かなければなりません。
| 次元 | 行の見方に現れる図形 | 目で見られるか |
|---|---|---|
| 2次元 | 直線 | Yes |
| 3次元 | 平面 | Yes |
| 4次元 | 3次元の超平面 | No |
| 10次元 | 9次元の超平面 | No |
人間が思い浮かべられるのは3次元までです。それに対して列の見方が問うのは、いつも「これらのベクトルを組み合わせて b に届くか」だけです。この考え方は、どの次元でもまったく同じように使えます。
問4
同じ行列 で、目標を に変えると、解 はどうなりますか。
ヒント: の1列目と2列目を成分ごとにたしてみましょう。
✅ 正解です! 1列目 + 2列目 = [1, 1, -3] = b なので、(x, y, z) = (1, 1, 0) です。
❌ それは b = [0, -1, 4] のときの解です。この問題では b = [1, 1, -3] です。1列目と2列目をたしてみましょう。
❌ 惜しい! 1列目と2列目を成分ごとにたして、b と比べてみましょう。
解答
の1列目と2列目をたします。
よって 、、 です。1列目を1つ、2列目を1つ使い、3列目は使いません(0個)。
検算: ✓
正解数:0 / 4