線形代数 · 第1回 · 動画4 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 行の方法(内積の方法) | の各成分は、 の行と の内積 | |
| 列の方法(一次結合の方法) | は の列の重み付きの和 | |
| 内積(ドット積) | 対応する成分どうしをかけて、すべてたし合わせる | |
| の列空間 | 列空間 | ありうる出力 全体の集合 |
同じ計算を、行の方法は横にまとめ、列の方法は縦にまとめます。結果はまったく同じです。
行の方法 · 内積
列の方法 · 一次結合
は、 の各列をその重み で伸び縮みさせ、先端に次の矢印の根元をつなげてたしたものです。
💡 次への橋渡し:この2本の列は平行ではないので、重みをうまく選べば平面上のどの点にも届きます。この届く点全体の集合こそ、次に調べる列空間です。
出力 は、 の列が張る空間を埋め尽くします。列が独立なら平面全体、平行なら直線です。
問1 · 行の方法による計算
行の方法(内積の方法)を使って、 の第一成分を計算してください。ただし、
✅ 正解です! 1行目 · x = 3(2) + (−2)(5) = 6 − 10 = −4 です。
❌ 惜しい! A の1行目を使います。3 に 2 を、(−2) に 5 をかけて、その積をたしましょう。
解答:
の第一成分は、 の1行目と の内積です。
答えは です。
よくある間違い:
問2 · 列の方法による式
列の方法(一次結合の方法)を使うとき、次の場合の を正しく表す式はどれですか。
✅ 正解です! A の各列に、x の対応する成分で重みをつけます。
❌ 惜しい! まず A の列(縦の並び)を取り出し、それに x の成分で重みをつけるのでしたね。
解答:
列の方法では、次のように考えます。
の列は、縦の並びです。
、 なので、
まとめて書くと 2 · [3, 4] + 5 · [−2, 1]
ほかの選択肢が誤りである理由:
問3 · 列空間(正誤問題)
正しいか誤りか: 行列 の2本の列が同じ方向を向いている(一方が他方の定数倍である)とき、 の列空間は 全体である。
✅ 正解です! 平行な(従属な)列から作れるのは、1本の直線上のベクトルだけです。R² 全体にはなりません。
❌ 惜しい! 平行な2本のベクトルを組み合わせると何が起こるか考えてみましょう。あらゆる方向に届くでしょうか。
解答:誤り。
一方の列が他方の定数倍なら(たとえば )、どんな一次結合も
となり、 の定数倍にすぎません。列空間は原点を通る直線であり、 全体ではありません。
全体を埋め尽くすには、2本の列が一次独立、つまり本当に異なる方向を向いている必要があります。上の可視化3で列を平行にして、確かめてみましょう。
問4 · Ax = b の解釈
方程式 は、列の方法を使って捉え直すことができます。 が本当に問うていることを最もよく表しているのはどれですか。
✅ 正解です! 方程式 Ax = b は、A の列から b を作れるかどうかを問うています。これが列の方法の中心となる考え方です。
❌ 惜しい! 列の方法によれば、Ax は常に A の列の一次結合です。つまり Ax = b は、b がそうした一次結合の1つかどうかを問うているのです。
解答:「b は A の列の一次結合か?」
列の方法では、 を次のように書き直します。
これが問うているのは、重み をうまく選んで、 の列の一次結合を に等しくできるか、ということです。
言い換えると、 は の列空間に入っているか?
この捉え直しこそ、この動画の重要な洞察です。この先の線形代数のすべてを動かしていきます。
を見るたびに、こう考えてください。自分はどんな A の列の組み合わせを作っているのだろう?
正解数:0 / 4