線形代数 · 第10回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 部分空間 | 記号 | 属する空間 | 次元 |
|---|---|---|---|
| 列空間 | |||
| 零空間 | |||
| 行空間 | |||
| 左零空間 |
階数(ランク) = 行簡約したあとのピボットの個数。つねに が成り立ちます。
次元を数える: では 。 では 。
階数 は、 を行空間 零空間に、 を列空間 左零空間に切り分けます。
💡 チャレンジ: 2つの零空間が両方とも同時に消える(零ベクトルだけになる)には、、、 がどんな条件を満たせばよいでしょうか。
行簡約をすると、階数がピボットの個数として現れます。そして、このたった1つの数 が、4つの部分空間の次元をすべて決めます。
行列 A
階段形 U · 緑のマスがピボット
💡 チャレンジ: 一覧の中で、左零空間が自明()になる行列はどれでしょうか。また、そうなるには がいくつでなければならないでしょうか。
零空間のベクトル は、列を組み合わせるレシピです。 なので、 はどんなスカラー に対しても成り立ちます。
A · x (x = t·(1, −2, 1)ᵀ)
どの行も打ち消し合って 0 になる
問1
行列 は で、階数は です。零空間 の次元はいくつですか。
✅ 正解です! dim N(A) = n − r = 7 − 3 = 4 です。
❌ 惜しい! 思い出しましょう:dim N(A) = n − r です。ここで n は行の数(5)ではなく、列の数(7)です。
解答:
は の中にあります。ここで は列の数です。
行簡約をすると 個の自由変数が出てきて、そのそれぞれが零空間の基底ベクトルを1つずつ与えます。
問2
行列 について、列空間 と零空間 は、それぞれどの空間の中にありますか。
✅ 正解です! 列空間は R^m(出力側)に、零空間は R^n(入力側)にあります。
❌ 惜しい! 考えてみましょう:列は m 個の成分をもつ → C(A) ⊆ R^m。Ax = 0 のベクトル x は n 個の成分をもつ → N(A) ⊆ R^n。
解答:
のときは、2つは異なる全体空間に属します。
問3
階数 3 の 行列 について、4つの基本部分空間の次元はそれぞれいくつですか。
(順に dim C(B)、dim N(B)、dim C(B^T)、dim N(B^T))
✅ 正解です! 次元の和がきちんと合います。R⁴ では 3 + 1 = 4、R⁶ では 3 + 3 = 6 です。
❌ 惜しい! 注意:dim N(B) = n − r では列の数(4)を、dim N(Bᵀ) = m − r では行の数(6)を使います。
解答:
は なので、、、 です。
| 部分空間 | 公式 | 次元 |
|---|---|---|
| 3 | ||
| 1 | ||
| 3 | ||
| 3 |
検算: では ✓ では ✓
よくある落とし穴は「3, 3, 3, 1」という選択肢で、2つの零空間の次元を取り違えています。 には を、 には を使うことを覚えておきましょう。
問4
正しいか誤りか:行簡約は行列の行空間を保つ(階段形は元の行列と同じ行空間をもつ)。
✅ 正解です! 行基本変形のあとも、新しい行はどれも元の行の張る空間の中にあるので、行空間は変わりません。
❌ 惜しい! 行基本変形はどれも、ある行を今ある行の一次結合で置き換えます。張る空間は変わりません。
解答:正しい
行基本変形はどれも、ある行を今ある行の一次結合で置き換えます。新しい行の組は元の行の組と同じ空間を張るので、行空間は変わりません。
だからこそ、階段形の 0 でない行は、元の行列の行空間の基底としてそのまま使えるのです。
⚠️ 重要な対比: 行簡約は列空間を保ちません。 の基底を求めるには、階段形でピボット列を見つけてから、それに対応する列を元の行列 から取り出す必要があります。
正解数:0 / 4