線形代数 · 第11回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| の線形性 | 解の一次結合もまた解である | |
| 解空間の次元の定理 | 階の同次線形常微分方程式の解空間は 次元 | |
| ロンスキアン | 0 でない 一次独立 | |
| オイラーの公式 | と の間の基底変換 |
基底となる2つの解の一次結合 は、どれもやはり の解です。これが重ね合わせの原理です。
では、初期値 が、そのまま解の座標 (基底 での座標)になります。
💡 2つの条件で2つの座標が決まるので、解空間は 2 次元です。次の可視化では、このパターンを一般化します。
階の同次線形常微分方程式の解空間は 次元です。方程式の階数が、一次独立な基底関数の個数を決めます。
問1
の解空間の次元はいくつですか。
✅ 正解です! 二階の同次線形常微分方程式の解空間は 2 次元です。
❌ 惜しい! 思い出しましょう:解空間の次元は、常微分方程式の階数に等しくなります。
解答:
方程式 は二階の同次線形常微分方程式です。解空間の次元の定理により、解空間の次元は階数に等しくなります:
基底は で、ちょうど2つの一次独立な関数からなります。一般解 には任意定数が2つあり、基底ベクトル1つにつき1つずつ対応しています。
問2
と がどちらも同次線形常微分方程式の解であるとき、次のうち必ず解になるのはどれですか。
✅ 正解です! 解の一次結合は、つねに解になります。これが重ね合わせの原理で、ベクトル空間を特徴づける性質そのものです。
❌ 惜しい! 解であるという性質を保つのは、線形な操作(加法とスカラー倍)だけです。積、商、べき乗は非線形です。
解答:
解の集合はベクトル空間なので、一次結合について閉じています:
したがって (、 の場合)は、つねに解です。
積、商、べき乗は非線形な操作なので、一般には解であることを保ちません。
反例: と はどちらも の解ですが、その積 は解ではありません。実際、 です。
問3
正しいか誤りか:集合 は、 の解空間の正当な基底である。
✅ 正解です! どちらの関数も常微分方程式の解で、しかも一次独立です。同じ 2 次元の空間の、正当な(複素数値の)基底になります。
❌ 惜しい! e^(ix) を y'' + y = 0 に代入してみましょう。i² = −1 なので二階導関数は −e^(ix) となり、和は 0 になります。
解答:正しい
と は、どちらも の解です:
この2つは一次独立(どちらも他方の定数倍ではない)なので、 が張るのと同じ 2 次元の解空間の基底になります。
オイラーの公式から、この2つの基底の間の基底変換行列が得られます:
問4
常微分方程式 は三階です。その解空間の基底になっているのは、次のうちどれですか。
✅ 正解です! 特性方程式の根は 0, 1, −1 で、基底 {1, eˣ, e⁻ˣ} が得られます。三階の方程式に対して、関数が3つです。
❌ 惜しい! 特性方程式 r³ − r = 0 を r でくくって解き、どの関数が実際に常微分方程式を満たすか確かめましょう。
解答:
特性方程式を因数分解します:
各根から、基底関数が1つずつ得られます:
| 根 | 基底関数 | 確認 |
|---|---|---|
| ✓ | ||
| ✓ | ||
| ✓ |
したがって基底は です。三階の方程式に対して、一次独立な解が3つあります。
ほかの選択肢が基底にならない理由
正解数:0 / 4