線形代数 · 第12回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| の行:出発点に 、到着点に 、それ以外は | 接続行列 | 辺ごとに1行、節点ごとに1列 |
| (辺 について) | 離散的な微分 | は辺をはさんだ差を計算する |
| 零空間 | 一様にずらしても差はすべて 0 | |
| 階数 | 節点が 個の連結グラフの場合 |
向きのついた辺はそれぞれ の1つの行になります。出発点に 、到着点に 、それ以外は 0 です。
を掛けると、すべての辺について電位差 が得られます。
4つの節点すべてに同じ定数を足しても、辺ごとの差はまったく変わりません。このずらしは に属しています。
💡 摂氏とケルビンが温度の差についてつねに一致するのは、このためです。2つの目盛りのあいだの一定のずれ は零空間方向のずらしで、どの引き算からも見えません。
1つの節点を接地して電位を 0 にすると、曖昧さが消えます。零空間は直線から につぶれます。
問1
辺 は節点 1 から節点 4 へ向かいます。接続行列 の対応する行はどれですか。
✅ 正解です! 出発点(1列目)に 、到着点(4列目)に を置きます。
❌ 惜しい! 出発点の列に 、到着点の列に 、それ以外は 0 でしたね。
解答:
辺 は節点 1 から節点 4 へ向かいます。
問2
節点の電位が のとき、、つまり積 の第3成分はいくつですか。
(辺 は節点 1 から節点 3 へ向かう辺でした。)
✅ 正解です! 辺 をはさんだ差は です。
❌ 惜しい! 辺 (節点 1 → 節点 3)について、 を計算しましょう。
解答:
の3行目は です(辺 :節点 1 → 節点 3)。
同じことですが、 とも計算できます。
よくある間違い:
問3
正しいか誤りか:節点が 個の連結な有向グラフなら、どれでも、その接続行列の零空間の次元はちょうど 1 である。
✅ 正解です! 階数は なので、零空間の次元はちょうど 1 残ります。零空間は全成分が 1 のベクトルで張られます。
❌ 惜しい! 連結グラフでは なので、零空間の次元は です。
解答:正しい
節点が 個の連結グラフでは:
零空間は で張られます。すべての節点に同じ定数を足しても、どの辺の差も 0 のままだからです。この1つの自由度があるために、電位を一意に決めるには基準(接地)を選ぶ必要があるのです。
注意:これは連結なグラフについての話です。連結成分が 個あるグラフでは、零空間の次元は になります。
問4
すべての節点の電位に を足して、 を に置き換えます。辺ごとの差のベクトル はどうなりますか。
✅ 正解です! 全成分が 1 のベクトルは零空間に属するので、 は一様なずらしをすべて 0 に送ります。差はまったく変わりません。
❌ 惜しい! は零空間に属していました。つまり です。このことから について何が言えるでしょうか。
解答:どの差もまったく変わりません。
は の零空間に属するので、この行列はこれを 0 に写します。一様なずらしは、 からはまったく見えないのです。
摂氏とケルビンが温度の差についてつねに一致するのも、同じ理由です。273 度のずれは、引き算をするたびに打ち消し合います。
正解数:0 / 4