線形代数 · 第12回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| (出発点)、(到着点)、(それ以外) | 接続行列の規則 | 各行に と が1つずつ |
| キルヒホッフの電流則 | どの節点でも電流が釣り合う | |
| 階数(連結グラフ) | 節点の個数より1小さい | |
| オイラーの公式 | 節点の数 辺の数 独立なループの数 |
各辺は行列の1つの行になります。出発点に 、到着点に 、それ以外は です。
💡 の行と の行の和から の行を引くと 0 になります。閉じたループ があるために、接続行列のこれらの行は一次従属になるのです。
がどんな組み合わせでも、すべての節点で電流が釣り合います。つまり です。
💡 基底となる電流 と は の零空間を張ります。その次元は独立なループの個数 に等しくなります。
辺を全域木の辺( 本)と 本のループの辺に分けると、交互に足し引きした数はいつも に行き着きます。
問1
動画のグラフでは、辺 3 は節点 1 から節点 3 へ向かいます。接続行列 の3行目(辺 3)、2列目(節点 2)の成分はいくつですか。
✅ 正解です! 節点 2 は辺 3 の端点ではないので、成分は 0 です。
❌ 惜しい! −1 が入るのは出発点の列、+1 が入るのは到着点の列だけです。それ以外の成分はすべて 0 です。
解答:
辺 3 は節点 1 から節点 3 へ向かいます。接続行列の規則により:
の3行目:
節点 2 は辺 3 の端点ではないので、(3行目, 2列目) の成分は 0 です。
問2
正しいか誤りか:節点が 個の連結グラフでは、その接続行列 の階数は (節点の個数)に等しい。
✅ 正解です! 階数は n − 1 です。A の列を足し合わせるとつねに 0 になるので、従属関係が必ず1つあるからです。
❌ 惜しい! A の列をすべて足し合わせるとどうなるか、考えてみましょう。
解答:
誤り。階数は であり、 ではありません。
のどの行も、成分の和は 0 です( と が1つずつ)。つまり の列を足し合わせると、つねに零ベクトルになります。これは一次従属の関係です。したがって、列空間の次元は高々 です。
連結グラフでは、階数はちょうど です。零空間 の次元は 1 で、定数ベクトル で張られます。これは「接地」で決める基準電位の自由度を表しています。
問3
ある連結グラフには節点が 6 個、辺が 10 本あります。独立なループはいくつありますか。
✅ 正解です! ℓ = m − n + 1 = 10 − 6 + 1 = 5 で、独立なループは 5 つです。
❌ 惜しい! 公式 ℓ = m − n + 1 を当てはめましょう。
解答:
節点が 個、辺が 本の連結グラフでは、独立なループの個数は次のとおりです。
、 を代入すると:
なぜでしょうか。全域木は 本の辺を使います。残りの 本の辺は、木に戻すたびにそれぞれちょうど1つの独立なループをつくります。この個数は に等しくなります。
問4
動画の接続行列では、1行目は (辺 1→2)、2行目は (辺 2→3)です。この2つの和は3行目 (辺 1→3)に等しくなります。この一次従属の関係は、グラフの何を表していますか。
✅ 正解です! 行の従属関係「1行目 + 2行目 = 3行目」は、グラフの閉じた三角形のループ 1→2→3→1 にそのまま対応しています。
❌ 惜しい! 辺 1、続けて辺 2 をたどると、辺 3 だけで行くのと同じ場所に着きます。これが何を意味するか考えてみましょう。
解答:
1行目 + 2行目 = 3行目 は、辺 1()に続いて辺 2()をたどると、辺 3()と同じ行き先に着くことを意味します。辺 3 を逆向きにたどれば、閉じたループ ができます。
グラフの閉じたループは、どれも接続行列の対応する行の間に一次従属の関係を生みます。これが、グラフの位相幾何学と線形代数を結ぶ基本的なつながりです。
一般に、行の独立な従属関係の個数は で、独立なループの個数とちょうど一致します。
正解数:0 / 4