線形代数 · 第14回 · 動画2 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 正規方程式 | 垂直の条件 を行列で書いたもの | |
| 係数 | 射影を表す一次結合の重み | |
| 射影行列 | どんな もその射影へ送る。 と を満たす | |
| 1次元の特別な場合 | 列ベクトル を通る直線への射影 |
射影 は、残差 が直線と直角に交わる、直線上のただ一つの点です。
列 と は平面を張ります。残差 は、その両方に同時に垂直です。
💡 残差は左零空間 に属します。これは列空間 の直交補空間です。
がいったん部分空間に乗れば、もう一度射影しても何も動きません:。
1つの方向 に対して、 はどの角度でも対称かつ冪等です。
問1
正規方程式 から出発して を求め、次に射影ベクトル を計算します。
を正しく与える公式はどれですか?
✅ 正解です! 射影ベクトルは p = Ax̂ = A(AᵀA)⁻¹Aᵀb です。係数 x̂ に A を掛けて、列空間の中の実際のベクトルを得ます。
❌ 惜しい! 思い出しましょう。x̂ が与えるのは係数で、射影ベクトル p = Ax̂ は列空間の中にあります。x̂ に A を掛ける必要があります。
解答:
正規方程式から を求めます:
射影は なので、左から を掛けます:
ほかの選択肢が誤りである理由:
問2
ある学生がこう主張しました:「 では、逆行列を と分けられる。すると左側で が打ち消し合い、右側で が打ち消し合うので、 になる。」
正しいか誤りか: が一次独立な列をもつ 行列のとき、この推論は正しい。
✅ 正解です! 3×2 行列には逆行列がありません。この打ち消しは、射影の公式でいちばんよくある間違いです。
❌ 惜しい! 正方でない行列の逆行列はとれるでしょうか? 3×2 行列には逆行列がないので、この分け方は許されません。
解答: 誤り。
と分解するには、 が正方かつ可逆でなければなりません。
行列は列より行のほうが多く、正方ではありません。逆行列 はそもそも存在しないので、「打ち消し」の段階は許されません。
が正しいのは、 が正方かつ可逆、つまり列が 全体を張るときだけです。この自明な場合には、どのベクトル も最初から列空間の中にあるので、 を射影しても がそのまま返ってきます。
問3
とします。1次元の射影の公式 を使うと、 の 成分はいくつですか?
✅ 正解です! a の成分はすべて 1 で aᵀa = 3 なので、P = aaᵀ/3 の成分はどれも 1/3 です。
❌ 惜しい! まず aaᵀ(成分がすべて 1 の 3×3 行列)を計算し、それからすべての成分を aᵀa = 3 で割りましょう。
解答:
の成分はどれも なので、 成分は です。
問4
が(空間全体ではない)真部分空間への射影行列のとき、あるベクトル について を計算すると、結果は何に等しくなりますか?
✅ 正解です! これが冪等性 P² = P です。すでに部分空間の中にあるベクトルを射影しても、変わりません。
❌ 惜しい! 幾何学的に考えましょう。ベクトルがすでに部分空間の中にあるなら、もう一度射影すると何が起きるでしょうか?
解答:
を計算します:
なので、内側の積が簡単になります:
したがって、任意のベクトル に対して です。
幾何学的な意味: をいったん部分空間に射影すれば、もうその中にあります。もう一度射影しても何も変わりません。この性質を冪等性といいます。
正解数:0 / 4