線形代数 · 第14回 · 動画3 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 正規方程式 | 解けない を、解ける正方の連立方程式に変える | |
| 射影 | の列空間の中で に最も近い点 | |
| 誤差ベクトル | 列空間に垂直: | |
| 二乗誤差 | 最小二乗法が最小にする量 |
3点すべてを通る直線はありません。最小二乗法は、二乗誤差の総和が最も小さい直線を選びます。
💡 直線 は2つの点をぴったり通りますが、二乗誤差の総和は です。最良近似直線は、どの点でも少しずつ誤差を受け入れるかわりに、総和をはるかに小さい に抑えます。
列空間への の射影は、誤差が列空間に垂直になるただ1つの点です。
💡 動画の3次元の場合も、同じ判定が成り立ちます。 を と で張られる平面に射影すると、誤差は を満たします。
データ点を動かすと、正規方程式が当てはめを計算し直します。それでも は変わりません。
AᵀA = [[3, 6], [6, 14]] (固定)
💡 残差の和がいつも 0 になるのは、 のすべて 1 の列のために、誤差がその列の方向の成分をもてないからです。平均のずれは切片が吸収します。
問1
データ点 、、 とモデル に対して、計画行列は です。 はどれですか。
✅ 正解です! 左上の成分はすべて 1 の列の二乗和()、右下の成分は の列の二乗和()です。
❌ 惜しい! の 成分は、 の第 列と第 列の内積です。各成分を丁寧に計算し直してみましょう。
解答:
問2
正しいか誤りか:連立方程式 が優決定(未知数より方程式が多い)ならば、最小二乗の誤差ベクトル はいつも零ベクトルである。
✅ 正解です! 優決定な連立方程式には一般に厳密な解がないので、 です。誤差は、 が の列空間からどれだけ離れているかを測っています。
❌ 惜しい! もし なら、 が厳密に成り立ちます。でも、厳密な解はないという前提でした!「優決定」が幾何学的に何を意味するかを考えてみましょう。
解答:誤り。
そもそも最小二乗法が必要になるのは、連立方程式が優決定のとき、 がふつう の列空間の中にないからです。もし が零ベクトルなら が厳密に成り立つことになり、連立方程式に厳密な解がないという事実に矛盾します。
この例では、 です。
誤差が零になるのは、優決定な連立方程式がたまたま解をもつ(すべての方程式を同時に満たせる)特別な場合だけです。
問3
点 、、 に対する最良近似直線 について、二乗誤差の総和 はいくつですか。
ヒント:各 での予測値を計算し、それぞれの残差を求め、2乗して足し合わせましょう。
✅ 正解です! 二乗誤差の総和の最小値は です。この3点に対して、これより小さくできる直線はありません。
❌ 惜しい! まず各点での予測値を計算しましょう。 では です。次にそれぞれの残差(実際の値から予測値を引いたもの)を求め、2乗して足し合わせます。
解答:
各データ点での予測値と残差を計算します:
| 実際の | 予測値 | 残差 | ||
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | |||
| 2 | 2 | |||
| 3 | 2 |
問4
のデータに放物線 を当てはめるとき、計画行列 はどうなりますか。
各行が1つのデータ点に、各列が1つの未知の係数に対応します。
✅ 正解です! モデルに項を1つ加えるたびに、 に列が1本加わります。切片にはすべて 1 の列、1次の項には 、2次の項には です。このレシピは、項がいくつあっても同じように使えます。
❌ 惜しい! 各行が1つのデータ点です。各列には、その点の の値で評価した 、、 の値が入ります。
解答:
モデル に、各データ点の の値を代入します:
1列目 = すべて 1(切片)、2列目 = の値(1次)、3列目 = の値(2次)。
方程式が3本、未知数が3つなので、この連立方程式は正方です。( が可逆なら)厳密な解をもち、放物線は3点すべてを通ります!
正解数:0 / 4