線形代数 · 第2回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 乗数 | 消去する成分とピボットの比 | |
| 行基本変形 | の位置の成分を消去する | |
| 行列式 | のピボットの積 | |
| 後退代入 | を解く | 一番下の式から上へ順に解く |
行基本変形を1回行うたびに、対角線より下の成分が1つ 0 になり、 は上三角形へと近づいていきます。
拡大係数行列 [A | b]
成分 を1つ動かすと、3番目のピボット も動きます。それが になると、行列は特異になります。
💡 ピボットが 0 になること、行列式が 0 になること、行列が特異になることは、すべて同じ1つの出来事です。ここでは で起こります。
一番下の式には未知数が1つしかありません。変数を1つ求めるたびに、1つ上の行で新しい未知数がちょうど1つ解けるようになります。
解ベクトル x
問1
動画に出てきた拡大係数行列を考えます:
最初の消去のステップでは を行います。乗数 はいくつですか。
✅ 正解です! 乗数は、消去する成分 ÷ ピボット = 3/1 = 3 です。
❌ 惜しい! 乗数は(消去する成分)÷(ピボット)= a₂₁ / a₁₁ です。
解答
乗数は、消去する成分とピボットの比です:
次に を行って、 の位置を 0 にします。
よくある間違い: と計算してしまうこと。乗数は消去する成分 ピボットで、その逆ではありません。
問2
前進消去のあと、上三角行列 の対角線上にはピボット が並んでいます。 はいくつですか。
✅ 正解です! det(A) = ピボットの積 = 1 × 2 × 5 = 10 です。
❌ 惜しい! 思い出してください。行列式はピボットの和ではなく、積です。
解答
行列式は、 のピボットの積に等しくなります:
なので、行列は可逆(正則)であり、連立方程式は一意解をもちます。
よくある間違い:
問3
正しいか誤りか:ガウスの消去法の途中でピボットの位置に 0 が現れたら、その行列は必ず特異(可逆でない)である。
✅ 正解です! ピボットが 0 でも、行の入れ替えで直せることがあります(一時的な破綻)。行列が特異になるのは、その下に 0 でない成分が1つもないときだけです。
❌ 惜しい! 考えてみましょう。0 のピボットの下に 0 でない成分があって、その行と入れ替えられるとしたらどうでしょうか。
解答:誤り
ピボットの位置に 0 があっても、行列が特異だとは限りません:
一時的な破綻:0 のピボットの下に 0 でない成分があれば、行を入れ替えて(行の入れ替え)消去を続けられます。行列は可逆のままかもしれません。
永続的な破綻:0 のピボットの下の成分もすべて 0 なら、どんな行の入れ替えも役に立ちません。そのときに限り、行列は特異で です。
見分けるポイント:下に、入れ替えに使える 0 でない成分が見つかるかどうかです。
問4
三角形の連立方程式を後退代入で解いています。 が求まったので、式(2)に代入します:
の値はいくつですか。
✅ 正解です! なので となり、 が得られます。
❌ 惜しい! マイナスどうしのかけ算に注意してください: です( ではありません)。
解答
を式(2)に代入します:
よくある間違い: の符号を間違えること。
正解数:0 / 4