線形代数 · 第20回 · 動画1 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 固有値の方程式 | が固有ベクトル、 がその固有値 | |
| 固有値の和 | トレース(対角成分の和)に等しい | |
| 固有値の積 | 行列式に等しい | |
| は特異 | 特異性の判定 | 固有値 0 があれば |
が自分の直線の上に残すのはどの方向で、その倍率 はいくつでしょうか?
💡 は対称行列なので、2つの固有ベクトルの方向は直交し、固有値は必ず実数になります。
各固有値は、1本の固有ベクトルの軸に沿って空間を伸ばし、裏返し、あるいはつぶします。もう一方の軸には影響しません。
純粋な回転はすべてのベクトルを同じ角度だけ回すので、自分の直線に戻ってくる実数の方向はありません。
💡 それ以外の角度では固有値は複素数 になります。実数の行列でも複素数が避けられないのは、このためです。
問1 · 固有値の方程式
を 行列とし、 を固有値 に対する の固有ベクトルとします。
正しいのはどれですか?
✅ 正解です! 負の固有値は固有ベクトルを裏返し、長さは 倍になります。
❌ 惜しい! を思い出しましょう。 が負なら、出力は同じ直線の上にありますが向きが反対で、長さは元の 倍です。
解答:
固有値の方程式は です。 なら:
問2 · トレースと行列式
行列 の固有値は , , です。
のトレースと行列式はいくつですか?
✅ 正解です! 固有値の和 = トレース、固有値の積 = 行列式です。
❌ 惜しい! (和)、(積)を思い出しましょう。
解答:
よって 、 です。
よくある間違い:トレースと行列式を取り違えること、あるいは演算(和と積)を取り違えることです。
問3 · ゼロ固有値
正しいか誤りか: が行列 の固有値ならば、 は必ず特異である(つまり )。
✅ 正解です! 行列式は固有値の積なので、固有値に 0 があれば必ず になります。
❌ 惜しい! でした。どれか1つでも なら、積は 0 です。
解答:
行列式はすべての固有値の積に等しくなります:
固有値が1つでも 0 なら積全体が 0 になるので、 で、 は特異です。
言い換えると、 は を満たす 0 でない があるということです。つまり の零空間は非自明で、これこそ特異行列の目印です。
問4 · 固有ベクトルを見分ける
とします(動画に出てきた入れ替え行列)。
次のうち、 の固有ベクトルはどれですか?
✅ 正解です! なので、 です。
❌ 惜しい! 出力 は のスカラー倍でなければなりません。出力が をある1つの数で何倍かしただけになっているか確かめましょう。
解答:
ベクトル が の固有ベクトルであるとは、 となること、つまり出力が入力のスカラー倍になることです。
選択肢を1つずつ確かめます:
したがって条件を満たすのは だけで、これが の固有ベクトルです。
固有値と固有ベクトルの核心となる考えをまとめます:
これらの考え方は、ページランク、主成分分析(PCA)、振動解析など、多くの応用を支えています。
正解数:0 / 4