線形代数 · 第23回 · 動画4 · インタラクティブ教材
| 公式 | 名称 | 説明 |
|---|---|---|
| 正規直交性 | なら 、それ以外は | |
| 座標の取り出し | 基底ベクトルとの内積 | |
| 逆行列の技 | 正規直交な列をもつ正方行列 で成り立つ | |
| 関数の内積 | 和を積分に置き換える | |
| フーリエ係数 | の への射影 |
正規直交基底では、各座標はたった1回の内積 で求まります。
💡 チャレンジ: をドラッグしてから、 がそれと重なるまで基底を回転させましょう。すると となり、 はただ1つの座標で表されます。
異なるフーリエのモードは直交します。積の正の面積と負の面積が打ち消し合って 0 になるのです。
💡 これは、ベクトルで を与えたのと同じ直交性です。有限の和が、関数の積分へと引き上げられただけなのです。
直交する正弦波のモードを1つずつ足していくと、なめらかな曲線から角ばった矩形波が浮かび上がります。
💡 各モードは、直交する1つの方向への射影です。 と同じ技が、今度は を与えます。
問1
正規直交基底 を , とし、 とします。
座標 はいくつでしょうか。
✅ 正解です! です。
❌ 惜しい! 内積 を成分ごとに計算しましょう。
解答:
正規直交基底の技は です。
行基本変形は要りません。内積を1回とるだけです。
問2
正しいか誤りか: が正方行列で、その列が正規直交基底をなすならば、 である。
✅ 正解です! 正方行列 + 正規直交な列 ⟹ です。
❌ 惜しい! 正方行列という条件を読み直しましょう。この条件があるから だけで十分になるのです。
解答:
正規直交性の条件 を行列の積としてまとめると、
となります。正方行列なら、この1つの等式だけで と結論できます ( と の両方が に等しくなります)。
正規直交な列をもつ正方でない では、 は成り立ちますが、一般に なので、 には両側逆行列がありません。この問題では が正方行列と指定されているので、主張は正しいです。
問3
内積 を考えます。
次の組のうち、この内積に関して直交しないものはどれでしょうか。
直交しない組を選んでください:
✅ 正解です! で、これは のノルムの二乗です。
❌ 惜しい! このうち3つの組は積分すると 0 になります。そうならない組を探しましょう。
解答:
2つの関数が直交するのは、その内積が のとき、かつそのときに限ります。
したがって、直交しない組は と です。
問4
フーリエ係数の公式は次のとおりです。
前の係数 はどんな役割を果たしているでしょうか。
✅ 正解です! は、 をちょうど打ち消す補正です。
❌ 惜しい! について考えましょう。これは基底関数のノルムの二乗です。
解答:
に内積の技を使い、 を掛けてから積分すると、交差項は直交性によってすべて消えます。ただ1つ 残る項は次のとおりです。
したがって です。
フーリエ基底は直交していますが、正規直交ではありません。各 のノルムの二乗は ではなく です。前の係数 は、まさに正規化のための補正なのです。各基底関数を 倍すれば本当の正規直交基底になり、前の係数は消えます。
正解数:0 / 4